TOKYO MXで放送されているアニメ「盾の勇者の成り上がりSeason3(シーズン3)」3期を無料視聴する方法について紹介していきます。今日(当日)放送分やシーズン1(1期)やシーズン2(2期)など過去放送分の再放送の情報や、無料動画や見逃し配信はTVer(ティーバー)で配信されるのかなど、昨今はテレビをリアルタイムで視聴するよりもスマホやテレビ、パソコンで視聴したいですよね?
YouTube(ユーチューブ)やbilibili(ビリビリ)、Dailymotion(デイリーモーション)、9tsu、miomio、Pandora(パンドラ)以外の「盾の勇者の成り上がり」の動画配信についてなのですが、現時点では動画配信サービスU-NEXTで配信されています。
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Contents
「盾の勇者の成り上がり」2023.12.1放送分
四霊のひとつ「霊亀」を討伐した盾の勇者・岩谷尚文は、別の異世界で霊亀復活の元凶であるキョウを打ち倒し、メルロマルクへ帰還する。復活間近の新たな四霊「鳳凰」との戦いに備えようとするが、霊亀騒動で失態を演じた三勇者は行方不明、尚文の持つ領地も戦力に不安が残る状況だった。
今後の戦いに備えて、散り散りになった旧ルロロナ村の住民を取り戻そうと考えた尚文は、住民が奴隷として売られたというゼルトブルを訪れ、救出の足がかりとして、ラフタリア、フィーロと共に地下賭博闘技場に参加する。救いを求める亜人たち、心砕けた三勇者、そして暗躍するヴィッチことマイン。それぞれの思惑が交錯する中、尚文は自らの信じる道を突き進めるのかーー。
「盾の勇者の成り上がり」の出演者
【岩谷尚文】石川界人
【ラフタリア】瀬戸麻沙美
【フィーロ】日高里菜
【リーシア】原奈津子
【天木 錬】松岡禎丞
【北村元康】高橋信
【川澄 樹】山谷祥生
【メルティ】内田真礼
【エクレール】青木瑠璃子
【ミレリア】井上喜久子
【マイン】ブリドカットセーラ恵美
【オルトクレイ】仲野裕
【ナディア】小清水亜美
【フォウル】天崎滉平
【アトラ】小原好美
【セイン】長縄まりあ
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アニメ「盾の勇者の成り上がり」Season3のあらすじ・ネタバレ
四霊のひとつ「霊亀」を討伐した盾の勇者・岩谷尚文は、
別の異世界で霊亀復活の元凶であるキョウを打ち倒し、メルロマルクへ帰還する。
復活間近の新たな四霊「鳳凰」との戦いに備えようとするが、
霊亀騒動で失態を演じた三勇者は行方不明、
尚文の持つ領地も戦力に不安が残る状況だった。
今後の戦いに備えて、散り散りになった旧ルロロナ村の住民を取り戻そうと考えた尚文は、
住民が奴隷として売られたというゼルトブルを訪れ、
救出の足がかりとして、ラフタリア、フィーロと共に地下賭博闘技場に参加する。
救いを求める亜人たち、
心砕けた三勇者、
そして暗躍するヴィッチことマイン。
それぞれの思惑が交錯する中、
尚文は自らの信じる道を突き進めるのか――。
アニメ「盾の勇者の成り上がり」Season3 1話のあらすじ・ネタバレ
◥◣ʚフィーロの次回予告ɞ◢◤
TVアニメ
『#盾の勇者の成り上がり Season 3』🛡️第1話『闇のコロシアム』予告映像を公開!
Season 3の予告はフィーロが担当します✨2023.10.6(金)ON AIR
▽▼YouTubeはこちら▼▽https://t.co/mQEwzeagnr#shieldhero pic.twitter.com/TjjnDqJmqQ
— TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』@Season 3 10月6日(金)放送開始 (@shieldheroanime) October 4, 2023
「闇のコロシアム」
新たな四霊「鳳凰」の復活に備え、尚文は散り散りになったルロロナ村出身の亜人を取り戻そうとする。だが亜人の奴隷たちはある理由で買い占められていた。尚文は彼らを救うため、商人と傭兵の国ゼルトブルへ向かう。
アニメ「盾の勇者の成り上がり」Season3 2話のあらすじ・ネタバレ
「ナディア」
正体を隠して地下賭博闘技場に出場する尚文たちは、闘技場内外に渦巻く欲望と無法ぶりを身をもって知りながら勝ち進んでいく。そして、ついに迎えた決勝戦。ラフタリアは対戦相手の特徴に聞き覚えがあるようで……。
アニメ「盾の勇者の成り上がり」Season3 3話のあらすじ・ネタバレ
「ハクコの兄妹」
奴隷市場を訪れた尚文は、亜人の奴隷フォウルに病気の妹を救ってほしいと懇願される。代価を支払う覚悟を問う尚文だが……。一方、救出された亜人を迎え入れ活気づくルロロナ村に、大きな危機が迫ろうとしていた。
アニメ「盾の勇者の成り上がり」Season3 4話のあらすじ・ネタバレ
「槍の勇者捕獲作戦」
槍の勇者・元康の所在が確認され、ミレリアに説得を頼まれた尚文。領地はエクレールに任せ、元康探しに向かおうとすると、そこへ招かれざる客がやってくる。そして、元康が滞在する町では予想外の人物に遭遇し……⁉
アニメ「盾の勇者の成り上がり」Season3 5話のあらすじ・ネタバレ
「それぞれの道」
街道で謎の二人組に襲撃される尚文たち。相手はラフタリアの攻撃を軽く受け止め、尚文の援護魔法を解除し、果ては巨大な隕石まで操るかなりの手練れだった。追い詰められる尚文たち。窮地に現れたのは……⁉
アニメ「盾の勇者の成り上がり」Season3 6話のあらすじ・ネタバレ
「強さの矛先」
剣の勇者・錬はかつてプレイしたゲームとこの世界を重ね、ゲーム感覚で行動した結果、悲劇を招いてしまった。すべてを失いながら、それでも引けない願い。さらなる力を求める錬が、尚文と元康を襲う!
アニメ「盾の勇者の成り上がり」Season3 7話のあらすじ・ネタバレ
「少女とドラゴン」
ミレリアの紹介で尚文のもとへ魔物専門の錬金術師ラトが派遣されてくる。彼女を村の魔物小屋へ案内すると、尚文は魔物好きの少女ウィンディアからひときわ大きな卵を渡される。その卵は、なんとドラゴンの卵で……⁉
アニメ「盾の勇者の成り上がり」Season3 8話のあらすじ・ネタバレ
「竜の巣」
尚文はガエリオンの追跡部隊を編成するが、その矢先にフィーロの体調が急変する。フィーロからは禍々しい力が溢れ、その力はガエリオンに流出しているおそれがあった。追跡を急ぐ尚文に、大きな決断の刻が迫る。
アニメ「盾の勇者の成り上がり」Season3 9話のあらすじ・ネタバレ
「魔竜」
絶望的な状況の中で魔竜に攻撃を仕掛けたのはアトラだった。その攻撃は魔竜にも届くが、洞窟が半壊。尚文たちは濁流に飲まれてしまう。体勢を整える中、ウィンディアは父との暮らしを思い出し、ある事実に気づく。
アニメ「盾の勇者の成り上がり」Season3 10話のあらすじ・ネタバレ
「パーフェクト=ハイド=ジャスティス」
メルティとレベル上げがしたいフィーロと、仕事が山積みのメルティ。二人の事情を考慮した尚文は、ある宣言を行う。そんな中、今も地下賭博闘技場に出場するセインから、闘技場を渡り歩く弓使いの噂を聞かされる。
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TVerでの動画見逃し配信は?
TVerは、在京民放キー局5社(日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビ)と、在阪民放5社(MBS毎日放送、ABCテレビ、関西テレビ、読売テレビ、テレビ大阪)、広告代理店4社(電通、博報堂DYMP、ADK、東急エージェンシー)が共同出資した株式会社TVer(旧・株式会社プレゼントキャスト)が運営するOTTサービス。
海賊版コンテンツ・不正コピーの防止・対抗を目的として2015年10月26日にサービスが開始された。スマートフォンやタブレット向けのTVer専用アプリやPC上のウェブブラウザを利用して、民放テレビ局が提供するテレビ番組や動画コンテンツを視聴することができる。
在京民放5社は、当サービスの開始以前から独自の見逃し配信サービスをそれぞれ運営しているが、「TVer」はこれらを一元的に集約させたポータルサービスとしての役割も担う。
インフラにブライトコーブの動画配信プラットフォームBrightcove Video Cloudと機械学習を使ったエンコード技術Context Aware Encodingを採用している。
盾の勇者の成り上がりはTVerで配信される?
配信は、放映から1週間程度の期間(次回放送がそれを超える場合は、遅くとも次回放送開始前まで)行われ、従来の放送と同じようにコマーシャルが挿入される形式となっている。テレビジョン放送とネット配信とで権利処理が大幅に異なるため、それらの関係で配信対象外となる放送回もあるほか、番組出演者が配信期間中に不祥事を起こした場合も即座に配信終了となるが、当該パートを削除された上で再開されることもある。また、一部の2時間以上に拡大された特別番組など、長時間番組は複数のパートやコーナー別に分けて配信されることもある。
サービス開始当初は、全国ネットでの放送番組(準キー局制作番組や系列BSデジタル局の番組を含む)を中心とした番組ラインナップであったが、2016年秋から2018年春までにかけて全ての準キー局系の見逃し配信サービスが参画し、番組の直接配信を開始したことにより、放送エリアが制限されているローカル番組の視聴も可能となった。これ以降、準キー局以外の系列局が制作したローカル番組も順次配信が行われている。
開始当初の配信番組はドラマ作品等が中心だったが、年を追うごとにバラエティ・アニメ・料理番組等ラインナップを増やし、2023年1月現在ではゴールデンタイム・プライムタイム等の番組を中心に約400番組以上がラインナップされている。また、ドラマ・アニメ作品等では本サービス開始前に放送された作品(概ね1950年代から2010年代までの物)や、オリジナル作品等が配信されることもある。ニュース・情報番組等については未だに、基本的に配信していないが、東日本大震災やSDGsなどのキャンペーン企画実施時に例外として配信する場合がある。ただし、全国ネットの番組であっても権利処理が難しいもの(映画番組等)や、製作側の事情から当サービスで配信が行われない番組もある。
配信番組は基本的に主音声(第1音声)のみが配信される。そのため、音声多重放送且つ副音声(第2音声以上)にて、2か国語放送や解説放送や副音声付放送等が行われた場合は副音声版を別途配信することもある。
「TVer」ではradiko(プレミアムを除く)とは異なり、配信番組の視聴にあたって国内でのエリア制限は施されていないことから、配信対象番組で放送枠の移動がある場合は、必ず放送時間のところに「一部地域をのぞく」の表記が入る。これは系列局が無い地域かクロスネット局で同時ネットの対象から外れた番組において遅れネットか非ネットの時があるため。一方、海外での利用はできず、この点は同様である。
2019年8月26日には、公共放送である日本放送協会(NHK)が制作する番組についても配信が開始された。広告放送が禁止されている同協会の性質上、NHKの番組をTVerで視聴する際にはコマーシャルは流されず、代わりに同局の番組宣伝などが流れる。なお、TVerでのNHKの番組視聴は受信契約の対象外であると同協会広報局が回答している。
2020年からは独立放送局も参入し、同年10月からはテレビ神奈川(tvk)、翌2021年4月からは群馬テレビ、同年7月からはテレビ埼玉(テレ玉)、2022年2月からは東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)、3月からは千葉テレビ放送(チバテレ)、4月からはワールド・ハイビジョン・チャンネル(BS12 トゥエルビ)制作番組の配信をそれぞれ開始した。
※盾の勇者の成り上がりはTVerでは配信されています。
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「盾の勇者の成り上がり」の番組情報
「盾の勇者の成り上がり」は、アネコユサギによるライトノベル『盾の勇者の成り上がり』を原作とするアニメ作品。第1期は2019年1月から6月までAT-Xほかにて2クールで放送された。2019年9月に第2期および第3期の製作が発表され、2022年4月から6月まで第2期 (Season2) が放送された。第3期 (Season3) は2023年10月から放送。
製作
プロデューサーの田村淳一郎によれば、本アニメの企画は2014年には動き出しており、その要因として原作小説が日本のみなず海外での人気も高かったことを挙げている。企画が動き出した時点で制作会社はキネマシトラスに決まっており、田村は「高いクオリティが出せる」「日本だけではなく海外でも刺さるものを作りたいという考えを持っていた」ことを、決めた理由として挙げている。2クール放送にした理由としては、原作小説1冊の分量が多く1クールでは中途半端に終了してしまうことを避けることと、元々高クオリティな原作小説をアニメでも高クオリティにするためには2クールにすることが必須であったと明かしている。
監督の阿保孝雄はキネマシトラスの社長・小笠原宗紀から監督のオファーがあり、自分にできるのかを考える傍ら原作小説を読んでいった。阿保は「異世界転生」というジャンルにこれまでほとんど関わりがなかったことから依頼を受けるかどうか躊躇したが、最終的には「異世界を冒険するような作品を作ってみたい」「ゲームに詳しくないのであえてそこにチャレンジしてみたい」という思いからオファーを受けることとなった。阿保はゲームに詳しくないこともあり、ステータス画面やスキルツリーなどの画作りは一緒に仕事をしていた若いスタッフたちが開発のメインスタッフとしても関わり、アイデアを出していったという。
シリーズ構成の小柳啓伍は、キネマシトラス制作のアニメ『メイドインアビス』に関わっている際に小笠原から本作の原作小説を渡され、何度かやり取りを重ねているうちに脚本会議に参加することになった。
主人公・岩谷尚文を描くうえで大切にしたことについて、阿保は以下のように語る。
彼の魅力をひと言でいえば、「優しさを捨てきれない」に尽きます。世界に抗おうとする身ですが、身近な理解者に対しては優しさが垣間見えてしまう。そんな主人公像を強調していきたいと考えました。それが時にカッコよく見え、時にかわいらしく見えたらいいなというのが、演出する上で大切にしていることですね
— 阿保孝雄。
原作者のアネコユサギは三勇者を「客観的に見た主人公」だと表現しており、制作陣に対して三勇者をタダの悪者として書かないでほしいと要請した。
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「盾の勇者の成り上がり」の主な出演者情報
岩谷 尚文(いわたに なおふみ)
声:石川界人 / 鈴木達央(ドラマCD)
本作の主人公で物語の語り手。四聖勇者の一人、盾の勇者。
20歳の大学生。オタク趣味で、某ネットゲームでは3番目に大きい複合ギルドの首脳陣をしている。高校生の弟がいる。図書館で「四聖武器書」を読んでいた時に、盾の勇者として召喚される。
波に備えてそれぞれの武器を鍛えるために国が用意した仲間とともに旅立つがその翌日(召喚から3日目)に実は盾の勇者を嫌う国メルロマルクの王女だった仲間「マイン/マルティ」に裏切られ、冤罪で強姦魔の烙印を押されてしまう。味覚をなくすほど人間不信に陥ったが、攻撃力がない盾の勇者ではソロでの限界を感じて奴隷商から捨て値で売られていた少女ラフタリアを購入する。メルロマルク2回目(勇者召喚後1回目)の波の後にラフタリアの解放を求めて無理矢理元康と決闘をさせられ、攻撃力がないながら善戦するもマルティの横やりで敗北。マルティの不正も姫の立場を利用し封殺され、カースシリーズが解放されるほどの怒りと不信感にのまれるが、 奴隷から解放されたラフタリアが自分の意思で尚文の元に戻ってきたことで救われ、失われていた味覚も戻る。
その後は盾の勇者の身分を隠し、フィロリアルのフィーロが馬車を引いて、調合した薬や彫金したアクセサリーを売り歩く行商を始め、(有償ではあるが)困っている人々に品物を届ける「神鳥の聖人」として名を馳せる。盾の勇者を悪魔として迫害した三勇教の主導で迫害が続くも同様に見限られた勇者らと共に教皇を倒し、メルロマルクの女王の帰還で名誉回復がなされる。
名誉回復後もメルロマルクを中心に活動し、四霊 霊亀討伐の恩賞でラフタリアの故郷の領地と伯爵の地位を貰う。元ルロロナ村の住人を中心に奴隷を集め、村の復興と四霊 鳳凰に向けて私兵の育成を行う。また、霊亀のエネルギーを持ち逃げしたキョウを追って異世界に渡った際には、別の異世界の四聖 風山絆と知り合い、キョウと戦う過程でそれまでは対立していた異世界の眷属器の勇者グラス、ラルクとも和解する。タクト戦後、功績を認められ大公の地位を与えられている。
エスノバルトの要請で再び絆の担当世界に渡った際、敵の妨害で盾の機能が封じられたため以前助けた鏡の眷属器の力を借りて、一時的に「鏡の勇者」になる。
戦闘スタイルはその名の通り盾役。群を抜いて高い防御力とスキルで敵の前面に立ち味方を守り敵の動きを阻害する。その代わり攻撃力はほぼなく、関節技も使えない。ただし変化させた盾のカウンター機能によって相手に反撃を与えることはできる。奴隷や魔物など魔法契約した相手に対しての能力・成長に関する補正効果のある盾を活用している。また某人物には劣るがマルチタスクに優れており、扱いが難しいフロート系スキルを二つ操作しながら戦い、さらに周囲の会話も聞いたりできる。
魔法適性は回復と援護。こちらも攻撃能力は一切ない。勇者専用魔法は味方の全ての能力を上昇させる「オーラ」。カースシリーズは「憤怒」が発現しており、高い防御力と他の盾にない攻撃手段も得ることができるが、呪いの代償で精神汚染や長期間ステータスダウンがかかる。
冤罪事件の前はお調子者で、人並に女性への興味も持っていたが、事件後はやさぐれて口も悪くなり、疑り深い性格となる。敵に対して容赦がなく、必ず報復を与えようとする。その相手が苦しんでいる様子を見て喜ぶなど、時には邪道な行為も躊躇いなく行う。元康の手に渡った鎖帷子は強姦冤罪に根差すトラウマの象徴となり、その鎖帷子を勧められると嫌悪感も露わに拒絶するため、事情を知るエルハルトは癒えない傷痕に心を痛めており、名誉回復後に知り合った絆は思わぬ逆鱗に困惑する。本人曰く「鬼門」とのこと。鎖帷子を見ることすら嫌がる。Web版では女王により元康の手に渡った鎖帷子が盗品だと明かされ、マインに寝ている隙に剥ぎ取られた召喚時の私服を返却されると共にエルハルトが無実を明かそうと働きかけてくれたことを知る。また、そこまで親しくない相手や、名前を知らない相手には適当な仇名を付けることが多い。
一方で本質的な優しさは失われておらず、奴隷たちに対して、戦いを嫌がった場合は奴隷紋を発動し強要はするものの、それ以外で扱いを悪くしたりはせず、むしろ丁重にめんどうを見ており、戦いでも怪我をしないように立ち回っている。そのため奴隷や仲間たちから強い信頼を寄せられている。疑り深く人間不信になった反面、ラフタリアやエルハルトなど、自分を信じ、親切にしてくれた相手に対しては、信頼する気持ちが強く、受けた恩を返そうとする。また、敵対関係となっていた者(三勇者やグラスたち、クズら)でも、相手がきちんと反省している、改心している場合は、和解し受け入れるだけの器もある。しかし、尚文本人は奴隷を行使し、悪行を平然とする悪人だと思っており、時に奴隷たちに対して罪悪感を感じることがある。
良い意味でも悪い意味でも「やられたらやり返す性格」であり、相手を映す鏡のような性分から鏡の眷属器に選ばれる要因となる。
冤罪事件で女性にハメられたトラウマで女性に対して一定の距離を置いており、性的嗜好が一切なくなっている。仲間に女性も多く、ラフタリアをはじめとして、思いを寄せているが恋愛関係は考えておらず、煩わしいので平和になるまで村で恋愛を禁止している。弟がいるせいか年下と認識した相手は子ども扱いするところもある。また、悪人の自分が所帯をもつのはあり得ないとも思っている。ラフタリアに関しては波と戦う使命優先で恋愛を嫌っていると思っていたが、後に女性不信のトラウマからそう思いたかっただけだったと独白している。アトラの戦死後は、遺言により多少寛容となり、自身に好意をもつ女性の思いを答えるようにしたいと考え直す。ただし悪人の自分が恋人をもつ資格があるのかという思い自体は僅かにあるらしい。冤罪に対しては他人事でも見過ごせず、リーシアの冤罪も我が事のように怒っている。
特技は料理。尚文自身は料理上手の自覚はなく、元の世界でも趣味程度だったと言っているが、一度食べた物を再現したり、満腹でも食欲を促進させる料理チート。気を習得した際はその応用によりさらに技術を向上させる。鏡の眷属器の強化方法が料理を食べる・食べさせることと判明した際には仲間たちが恐れおののくほどの御馳走攻めにしている。フィーロや村の奴隷たちからはご飯を作ってとせがまれるが、普段はめんどうなので極力避けている。「盾が鍋の蓋に見える」「飯の勇者」「鏡がトレイに見える」など言われるが、本人はそのように呼ばれるのを嫌う。周りに勘違いされがちだが、尚文自身は美食家ではなく、食べられるならなんでもいいと思っている。
他にもクラフト技術が非常に優れており、盾の技能系ボーナスや薬屋とアクセサリー商から教わったこともあって薬調合や宝石の加工によるアクセサリーの制作技術も身に付け、行商や冒険の備えに役立てている。アクセサリーはテリスから「名工」と絶賛されているが、尚文は素材が良かっただけでイミアの方が良いものが作れると自己評価している。アクセサリーの制作技術を習得した頃(グラス戦の直前)、感謝の印にとラフタリアに翡翠のブレスレット、フィーロには琥珀のヘアピンを作りプレゼントした。
召喚以前から乗り物や酒で酔ったことがなく、乗り心地が最悪と評判のフィーロの引く馬車の中でも調合を行い、強力な酒の素であり普通の人なら1粒食べたら卒倒するという「ルコルの実(後述)」を平然と食べ続けるほど酒に強い。ただし尚文自身は付き合いで飲むことはあるが、自分以外の相手が酔っぱらうと会話が成り立たなくなって疎外感を感じてしまうため、酒はあまり好きではない。異能力のあった世界から来た樹からは酔い無効(C - Dクラス)の能力者だと推察されている。また、動物や魔物に懐かれやすく、アニマルフレンズ(動物に自然と好かれる)のダブルスキルとも言われている。尚文本人も動物や獣人形態の亜人を愛でる傾向があり、ラフちゃんやラフ種がお気に入りでラフタリアもルフトのように獣人化しないかと考えている。ただ、弊害として高Lvになっても魔物とのエンカウント率が高いという一面がある。
外伝の『槍の勇者のやり直し』では、強姦容疑の際に元康に助けられる。常に元康に信頼を置かれているのでやさぐれず、口調も穏やか。奴隷を使役することにも強い抵抗を覚えるなど本編の尚文とはまるで別人である。ただし悪意を以て敵対してくる者に対しての容赦のなさは元からあったようであり、卑劣な悪人やコウのように窘めても行いを改めない者に対しては本編のような冷酷さや徹底した仕置をしてみせる。2周目ではメルロマルク側に謀殺されるが、その後のループでも最終的には元康を信頼しつつもその突飛な行動に頭を痛める立場になり、ループに入る元康にやるべきこと、やってはいけないことを指示して送り出している。また、日本にいたころの知り合いに変わった食材を持ち込まれては、色々工夫していたことも明かされている。
本能的にも弱い者を守ろうとする尚文は、実は守ってくれる相手に弱いという弱点を持っている。
ラフタリア
声:瀬戸麻沙美 / 堀江由衣(ドラマCD)
本作のメインヒロイン。異世界の眷属器、刀の勇者。クテンロウの天命(王族)。
若干カールした紅茶色の背中まであるロングヘア(8巻では栗色の髪)と澄んだ紅茶色の瞳、芸術的に整った容貌であり、元康が美少女ランキングに入れるほどの逸材。
タヌキ系の亜人。ラクーン種と言われているが実際は異なる。尚文が最初に購入した奴隷。メルロマルクのルロロナ村で生活していたが、メルロマルクの最初の波に巻き込まれ両親を亡くし、奴隷に身を窶していた。購入した当初は10歳の少女だったが、亜人はLv上昇に合わせて急成長するため外見年齢は18歳くらいの美少女に育っている。アニメでは成長がなだらかになっており、3話では14歳くらいの外見となっており、4話で18歳くらいの外見となっている。
購入当初は波のトラウマで夜泣きが激しく、さらに奴隷時代の拷問や親友の死などの辛い経験で心身共に弱っていた。尚文に対しても怯えており、戦いも嫌がっていた。しかしちゃんとした食事や薬を与えられ、夜泣きの際も一晩中抱き抱えあやし続けるといった尚文の不器用ながらの優しさによって心を開いていく。両親を殺した魔物と似た双頭黒犬との戦いでトラウマを再発するが、尚文の言葉を聞き、共に倒したことで克服する。そして自分たちと同じような境遇のものを出さないために尚文と共に戦う決意をする。
尚文に対しては、当初は「ご主人様」と呼んでいたが、双頭黒犬との戦い後、初めて名前を訊ねて知った後は「ナオフミ様」と呼ぶようになる。性格は真面目で、度々露悪的にあくどいことや変なことをする尚文に対するツッコミ役となっている。しかし、尚文の影響を受け過ぎて、ふざける尚文に笑顔で脅すように威圧する、尚文にアクセサリーを作ってもらった際にデザインより効果を気にする、果ては尚文直伝のあざとい商取引術をラルクたちの前で披露するなど、年頃の女の子としては質実剛健過ぎる性格になっており、尚文や他の人物から唖然とされることがある。尚文に異性として好意を持っているが、当の尚文は冤罪のトラウマで女性不信で性的関係を嫌悪しており、あまつさえ娘扱いされているので進展がない。それどころか波と戦う使命優先で恋愛を嫌っているとすら思われている。「処女」という言葉を知っているなど、それなりに性知識を知っているような描写があるが、TVアニメ版では、実年齢相応の性的知識しか無くキスで子供が出来ると思っている。
絆の異世界に渡った際、クズ二号を嫌って(あるいは正体を知って)逃げ出してきた刀の眷属器に見出され刀の勇者になり、勇者になったことで奴隷紋は消える。当初は立場的に尚文たちと敵対してしまうため嫌がっていたが、グラスたちと和解したことや帰還の際に刀の眷属器がキョウの尚文たちの異世界に対して行った蛮行に責任を取ろうと離れようとしなかったため、そのまま元の世界に持ち帰る。
本人は知らされていなかったが、東方のクテンロウの天命(王族)にして勇者の調停者の末裔。王族衣装である巫女服がかなり似合っており、絆の異世界で着た際に尚文に気に入られる。尚文の趣味で巫女服を着せたことで革命の意思ありと判断され襲撃を受ける。怒った尚文が安全確保のため仲間を引き連れてクテンロウを制圧し、天命に就任する。本人は巫女服に関して尚文が褒めてくれることは嬉しく思っているが、尚文やクテンロウの民にあまりに大きな反応をされることは理解できず、ややうんざりしている。また、クテンロウの統治者である天命就任に関してはあまり乗り気ではなく、尚文の剣でルロロナ村の村娘で充分であると語っている。
魔法適性は光と闇。幻惑魔法が得意でまた同様に見破ることも可能。剣を武器としており、魔法剣も習得する。堅実な戦いと幻惑魔法によるトリッキーな遊撃を担当している。刀の勇者になった以降はスキルを主体とした戦闘スタイルとなっている。剣術はエルハルトに基礎を教わり、その後エクレールや変幻無双流のエルラスラに本格的に教わり、強力な技を身に着ける。刀の勇者になった後は、剣と同じように扱い、不慣れな面をサディナに指摘される。またサディナからはレプワダツミ流、ラルヴァからはクテンオウカ流といった刀の剣術を教わり、技術を磨く。その一方、魔法の向上を疎かになってしまい、過去の天命から注意を受ける。また、別の世界の眷属器を所持した影響で龍脈法の加護を得ることができなくなっていたが、後に魔竜によって解消してもらった。就任の儀式を受けた後に、過去の天命との戦いで天命の技を身に着ける。
元康からの呼称は「狸豚」改め「(フィーロたんの)お姉さん」。外伝の『槍の勇者のやり直し』では、元康による尚文への説明で度々話題に挙げているが、尚文自身が奴隷を使うことに難色を示したことがあったり、元康がラフタリアのことを詳しく説明しないことがあり、なかなか巡り合えない。web版では尚文とサディナの願いから、リファナと共に奴隷拷問されているところを救出される周回がある。レベルアップによる外見は14,15歳。本編のように強制されることが無いのもあって戦闘には消極的で後方支援担当、武器は杖。リファナが生きていたことでトラウマは軽いが、両親を亡くした際にするようになった「こわばった笑顔」が中々治らない。
ラフちゃん
声:堀江由衣(ドラマCD)
絆の世界でラフタリアの毛髪と尚文の血を媒体にエスノバルトに生成された尚文の式神。外見は狸やアライグマのような姿。鳴き声は「ラフー」。
ラフタリアを動物化したような外見とノリのよい性格から尚文にかなり気に入れられている。一方、ラフタリアからはそのことで苦手意識を持たれている。かなり賢く気が利き、フィーロをアホ毛を通して誘導しようとしていたフィトリアに対して(フィーロの翻訳では)理にかなった言葉で諭した。その一方、尚文やサディナなどの悪ノリするお調子者な面もある。
魔法適正はラフタリアと同じく光と闇で幻惑魔法を得意とする。幻惑で敵を惑わせたり、ラフタリアの魔法補助などのサポートを行う。また、頭に乗ることでその人物は魂が見えたり、幻惑を見破れるようになる。尚文とラフタリアと魔力で繋がっているため離れていても二人の様子がわかり、何かあった際には知らせることができるため連絡係となることもある。ラトの助言を受けた尚文により能力項目の変異性が上がって以降は今までなかったLvの項目が出るなど徐々に進化をし始め、体を大きくするなど様々な能力を身に着ける。直接攻撃することは少なく、誕生した当初は攻撃力が低かったが、砦でのトゥリナ戦では、鳳凰剣を使い、過去の天命との連携攻撃で大ダメージを与えている。また魂に攻撃を行うことができ、転生者の魂に止めを刺したことがある。過去の天命の魂の残滓を使って、だふちゃんとしてラフ種に転生させたり、朱雀に取り込まれたフィロリアの魂のサルベージを行えるなど、死者の蘇生に近いことまでできる(尚文は体が魂で出来たスピリットがいる世界で生まれたからできると予想している)。
村の魔物たちのクラスアップの際には、同じような姿の魔物となる特殊なクラスアップができるようになり、その魔物たちは「ラフ種」と名付けられ、本格的に新種の魔物扱いされるようになる。Lv100越えの儀式をガエリオンから受けた後は、やり方を覚えたのかできるようになった。
web版は誕生の経緯が全く異なる。書籍では名付け親は尚文だが、web版はサディナが名付けており、ラフタリアの関係者でとある人物であることが示唆されている。
フィーロ
声:日高里菜 / 井口裕香(ドラマCD)
白と桜色を基調としたフィロリアル・クイーン。アリア種。人型の時は光沢を放つ艶やかな金髪、透き通った海のような碧い瞳、雪のように白い肌。海外の子役アイドルも裸足で逃げ出すレベルの完成された幼女。尚文のことは「ごしゅじんさま」と呼ぶ。
奴隷商(魔物商)のところで魔物の卵くじで購入した卵から孵化した鳥型の魔物フィロリアル。四聖勇者である尚文に育てられたことで上位種のフィロリアル・クイーンになり、金髪で背中には羽を生やした天使を彷彿とさせる少女に変身できるようになる。現女王のフィトリアから次期女王候補とされている。人間形態時の服は魔力で作られたものであり、フィロリアル形態の際は消えてリボンは首輪となる。洋裁屋に「変身すると肉に食い込む」と脅されて以来、それがトラウマとなって魔法鉄を選んだ時も鎧を避けたり、尚文がアクセサリーを作ってくれると言われ肉に食い込むのを嫌がってヘアピンを頼んだ。奴隷商に駄羽同士の銀貨50枚の食肉用の安物だと言われたことを気にしており、尚文にそれ以上の価値があると認めてほしいと思っている。
食欲旺盛でフィロリアルの特性上、馬車を引くことが大好き。行商の馬車を引いてメルロマルク各地を回っていた際には神鳥と呼ばれている。また、歌うことも好きであり、人々を魅了する腕前を持ち、後にアイドル活動もするようになる。普段は遊ぶことと食べることしか考えていないが、魔法や異世界の言葉を感覚的に覚えて使いこなすセンスがある(TVアニメ版では魔法屋に魔法の適性を見てもらい「フィーロは風属性、敵はみんな吹っ飛ばす~。」と歌っていた)。
当初は我が儘で舐めた口調で尚文の言うことを拒否し魔物紋を発動させても魔法を飛ばして解除してしまったが、高度な魔物紋を施しても言うことを聞こうとしなかったため、奴隷商に売り渡すと尚文が痛む良心をこらえて心を鬼にして躾けたことにより言いつけを守るようになった。かなり食いしん坊で腐ったドラゴンの肉を見た際も美味しそうと言っている。ただ尚文の美味しい料理を食べ続けたことで舌が肥えており好き嫌いはしないが、味の感想を聞かれると尚文の料理以外は「ごしゅじんさまのより美味しくない」と答えている。
育ての親である尚文に対しては実の子供のように懐いているが、尚文にどれくらい好きかと聞かれた際は番(つがい)の相手になってほしいくらい好きと答えている。メルティとは親友で、彼女が危機的状況の時はすぐに助けようとする。また、自分の身が危険な時はこの二人に助けを呼んでいる。元康のことは普通のフィロリアルだったころに馬鹿にされたことで嫌っていて、会う度に蹴飛ばしている。仲間に裏切られ落ち込んでいる元康を気まぐれに慰めたせいで、壊れた元康から「フィーロたん」と呼ばれてストーカーのごとく追い回されたことでさらに嫌うようになる。
魔法適正は風。フィロリアル形態と人型形態のどちらでも戦闘が可能。俊敏で高い攻撃力をもつメインアタッカー。当初は常にフィロリアル形態で戦っていたが、フィトリアから大柄で的が大きいため使い分けて戦うように言われ、人型形態の戦い方も教わり、以降は基本的に魔物や大柄の人間にはフィロリアル形態、人間相手には人型形態で戦うようになる。また、フィトリアとの稽古で気を使えるようになる。武器は爪を使っており、フィロリアル形態は足、人型形態は手に装備する。ゼルドブルで当たると火柱が出るモーニングスターを手に入れ、隠し武器として扱う。後にロミナによってボーラに改造される。
絆の異世界に渡るとフィロリアルからハミングフェーリーという魔物に変化する。空を飛ぶようになり魔法を中心に戦い、歌で援護する。魔竜の四天王の一人、風のクーフィリカが除名された後に、魔竜に以前取り込んだ借りを返すとして強引に四天王の一人「風のフィーロ」に任命され、四天王の能力やフィロリアル形態での飛行能力を獲得する。
外伝の『槍の勇者のやり直し』では、尚文と並んで元康の最優先保護対象となっているが、巡り合えていない。
フィーロが盾本編と同じになる条件が作者活動報告『槍の勇者、完結について。』であげられている。盾が主であること、盾の隣に外見が大人の女性がいる、次元ノキメラの肉を食べる、自己主張しないと欲しい物が手に入らないと思わせる、があげられている。
メルティ=メルロマルク(メルティ=Q=メルロマルク)
声:内田真礼
メルロマルク第二王女。王位継承権第一位。フィーロからは「メルちゃん」、フィトリアからは「メルたん」と呼ばれている。濃い色合いの青い髪(当初は紺色と尚文に評されたが、書籍版4巻以降は藍色の髪。)のツインテールで、年齢は十代前半。
姉にまったく似ず王族としての責任感があり、友達を大切にする性格。そのため、王位継承権は姉より上。見聞を広めるために女王の下で学んでいた。フィロリアルが大好きでフィロリアルに関する知識量も高く、元康からフィーロの婚約者として扱われる。
マルティに唆されて顔が見たいというオルトクレイの頼みに不審を抱いたミレリアに護衛をつけられ、オルトクレイの盾の勇者に対する差別をやめさせるよう命を受け帰国した。王都に向かう途中、普通のフィロリアルに化けていたフィトリアと会い、仲良くなろうと追いかけているうちに護衛とはぐれる。その後、偶然尚文一行と出会い、フィーロと仲良くなり親友となる。
尚文とオルトクレイとの間に和解のための話し合いの場を設けようとするが、尚文からはオルトクレイの娘でありマルティの妹ということでろくに話を聞いてもらえず、さらに父親であるオルトクレイを罵倒したため、尚文が父と姉により陥れられた冤罪事件を知らずに激怒する。謝らせようと追いかけたが、さも味方のように装い同行した三勇教信者の近衛騎士に暗殺されそうになったところを尚文一行に助けられ同行することになる。
三勇教の教皇を倒し、尚文の冤罪が晴れてからは、尚文たちとの旅の最中、メルロマルクの貴族の亜人奴隷に対する残酷な仕打ちを見たことで、メルロマルクを人間と亜人が仲良くできる場所にしたいと決意する。霊亀事件後は領主となったエクレールの補佐をしていたが復興事業などほとんど任せきりとなっている。
助けてくれた尚文のことは異性として意識しているが、尚文からは子ども扱いされたり名前で呼ばれないなど、ややぞんざいな扱いを受けており、その度に「何ですって!?」と怒りを露わにする。しかし、実際は自分が元の世界に帰った後、フィーロを預けたいと思うほど強く信頼されている。ミレリアが亡くなった後は悲しみつつも気丈に振舞っている。フォーブレイの戦争後は母同様に若くして女王に即位するが、責任感はあっても権勢欲はないため、視察の名目で尚文の村を訪れては仕事の多さを愚痴りつつも寛いでいる。からかわれた仕返しとして、尚文に大公の位を授与するが、それが尚文を自らの婚約者であると正式に認めたことになるとオルトクレイに指摘されるまで気づかないなど、まだまだ年相応に抜けた一面もある。
ルロロナ村で起こった時間転移に巻き込まれ、守がいた過去に飛ばされた際は、シルトランの手伝いや敵対国のピエンサに対する情報戦など外交や政治活動で尚文たちをサポートし、その厄介さからピエンサからは母親と同じ「女狐」と呼ばれるようになる。しかしそのことで目を付けられてしまい、ピエンサと組んだ神を僭称する者に馬車の眷属器と共に連れ去られてしまう。
魔法適性は水と土。特に髪の色に出ているように水属性の資質が高い。尚文たちと出会った当初は、Lvは低かったものの技術を磨いていたためかそれなりに強い魔法を使っていた。魔竜との戦いの後は、力不足でLvを上げたいとは言った際には尚文によって半ば強引にLv上げの旅にフィーロやラフちゃんと一緒に行かされる。その際フィトリアと再会し、鞭の強化で資質を上げてもらったことと、訓練でより強くなる。変幻無双流は習得していないが、体に魔力を循環させて能力を上げている。フォーブレイとの戦争ではLv130のナナを相手がLv以外未熟だったとはいえ捕らえており、リーシアによるとエクレールより強いと言われている。
元康からの呼称は「青い子豚」改め「(フィーロたんの)婚約者」。『槍の勇者のやり直し』においては、勝手にフィーロの婚約者扱いしてライバル視してくる元康の言動・行動を理解できず、ぞんざいに扱っている。ある周回ではヤサグレていない尚文に助けられたことで素直に恋慕している。
漫画版とアニメ版では、教皇戦で尚文がラースシールドによって暴走しかかっていた所を呪いの炎を受けながらもラフタリアとフィーロと共に止めたり、アニメのカルミラ島の波にも参加し、ラルクたちとの戦いにも加勢したりと尚文たちの仲間としての立ち位置が強くなっている。
Web版では尚文がオルトクレイと衝突してメルロマルク国を見限り王城を去る際、女王の影武者に扮した影と共におり、尚文との出会いは書籍版・漫画版より遅い。オルトクレイの所業を知らずに「父上にひどいことをした」と激怒して追いかけて暗殺されそうになり尚文に保護される。女王に教育を施されるも周囲の影響で「盾の勇者だから尚文は極悪人」と思いこんでいた。
アトラ
声:三上枝織(ドラマCD)
ハクコ種の亜人。フォウルの妹。シルトヴェルトの王族の末裔だが、人族との混血で迫害される。亡き母ルシアに瓜二つの外見。
尚文たちと出会った時は、身体中に火傷のような跡があり、遺伝性の病を患って目も見えず歩けなかったが、尚文が最高クラスの治療薬のイグドラシル薬剤を飲ませたことと盾の力で完治し、病弱であったことが嘘であったかのように元気になる。自身を救った尚文を心底慕っており何度も寝込みを襲おうとして、フォウルとラフタリアに阻まれている。病弱なころからフォウルから守られたこともあり、守ることに憧れを持っており、尚文の盾として守りたいと思っている。尚文の剣であるラフタリアとはライバル関係となっており、よく言い争いや実戦さながらの稽古を行っているが、互いに認め合っている。人の本質を見抜くなど聡い性格ではあるが、尚文を第一に考えているため、かなり過激な言動をとっている。兄のフォウルに対しては兄として大切に思ってはいるものの、元気になってからはややぞんざいに扱っている。
目は見えないままだが気の流れを読み行動し、平然と歩き、戦闘をこなすことができる。類いまれなる武術の才能を持っており、気の流れを見て的確に急所を突いたり、変幻無双流を見聞きしただけで再現するなど、尚文に兄貴より強いと言わしめる。ただ、なぜかLvが上がっても肉体が成長している様子がない。また、元々病弱で全身痛んでいたことから痛みに慣れており、奴隷紋の痛みを受けても平然としている。
鳳凰戦でタクトの横槍による鳳凰の自爆攻撃から、尚文と村の奴隷たちを庇い下半身を焼失する致命傷を負う。兄のフォウルには村の奴隷たちを自分と同等に扱うこと、尚文にはラフタリアをはじめとした女性陣の恋心に気付くよう遺言を残し、最後のわがままとして尚文のファーストキスを奪い死亡する。遺体は本人の遺言により尚文の盾に吸収される。
その後、タクトに深手を負わされ、意識を失い、武器の精神世界に来た尚文の前にオストとともに盾の精霊として現れる。尚文に助言と励ましの言葉をかけ、盾の中から見守っていると語り見送る。
元康からの呼称は「虎娘」。フォウルとまとめて「虎兄妹」とも。元康からも鳳凰戦での活躍は高く評価されていることが外伝で語られており、オルトクレイを無力化するための重要人物として見做されるようになる。
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