フジテレビの日曜日の昼間に放送されているドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」を無料視聴する方法について紹介していきます。神回・過去回などの再放送の情報や、無料動画や見逃し配信はTVer(ティーバー)で配信されるのかなど、昨今はテレビをリアルタイムで視聴するよりもスマホやテレビ、パソコンで視聴したいですよね?
YouTube(ユーチューブ)やbilibili(ビリビリ)、Dailymotion(デイリーモーション)、9tsu、miomio、Pandora(パンドラ)以外の「ザ・ノンフィクション」の動画配信についてなのですが、現時点では動画配信サービスFODプレミアムで配信されています。
Contents
「ザ・ノンフィクション」2024.2.18放送分
病院を取材中のカメラの前に運び込まれてきた妊婦…脳出血で意識がない彼女の出産予定日は2カ月後…危機に直面する2つの命…奇跡の生還を果たした母と家族の4年の物語
13回目の結婚記念日を祝う夫婦と3人の男の子。こうして家族5人が揃って、この日を迎えられるのは、まさに“奇跡”のようなことだった…
今から約4年前、救急医療を特集するテレビ番組の取材カメラの前に、一人の妊婦が搬送されてきた。出産予定日までは、あと2カ月。金山あさ奈さんは、職場で意識を失い、病院へと運び込まれた。原因は脳出血。すぐにでも手術をする必要があるが、その時、おなかには、3人目となる男の子を宿していた。病院に駆けつけた夫の文哉さんは、無事を祈る一方で、「愛する妻を失うのか、まだ見ぬ我が子を失うのか、もしかしたら二人とも…」そんな不安と闘っていたという。
医師たちは、2つの命を救うための緊急手術に挑む。帝王切開で赤ちゃんを取り出すと同時に、あさ奈さんの開頭手術…懸命な処置により手術は無事成功。1794gの男の子は早産児のため、新生児集中治療室に運ばれ、あさ奈さんは一命を取り留めた。
しかし、脳に負ったダメージは大きく、あさ奈さんには、右半身のまひに加え、会話や読み書きが思うようにできなくなる障害が…以前のようには動かない体、生まれたばかりの我が子に会えない日々…我が家には母と弟の帰りを待つ2人の息子たち。救急搬送から2週間、言葉も発することができない体で、ようやく我が子と対面できる瞬間が訪れた…
ある日、突然の病に倒れ、運命に翻弄される3児の母と家族の4年を見つめた。
「ザ・ノンフィクション」の出演者
【語り】
上戸彩
スタッフ
【演出】
荒井裕晶
【取材】
宮﨑紀秀
【チーフプロデューサー】
西村陽次郎
【制作協力】
オンセ
【制作著作】
フジテレビ
【番組テーマ曲】
<曲名>サンサーラ
<歌>WON
<作詞・作曲>山口卓馬、書上奈朋子
動画配信サービス「FODプレミアム」を利用するメリット
フジテレビ作品が見放題
放送中の最新作から過去の 名作ドラマまでフジテレビ作品が いつでもお楽しみいただけます。
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ドラマやバラエティなどFODでしか 見ることができない オリジナル作品を配信中。
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よくある質問
すべての作品が見放題になるんですか?
8万本以上の作品が見放題対象となります。一部レンタル対象作品もあり、ご覧いただくためにはコイン・ポイントが必要となります。
レンタル作品とは
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雑誌読み放題って追加で料金がかかるんですか?
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TVerでの動画見逃し配信は?
TVerは、在京民放キー局5社(日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビ)と、在阪民放5社(MBS毎日放送、ABCテレビ、関西テレビ、読売テレビ、テレビ大阪)、広告代理店4社(電通、博報堂DYMP、ADK、東急エージェンシー)が共同出資した株式会社TVer(旧・株式会社プレゼントキャスト)が運営するOTTサービス。
海賊版コンテンツ・不正コピーの防止・対抗を目的として2015年10月26日にサービスが開始された。スマートフォンやタブレット向けのTVer専用アプリやPC上のウェブブラウザを利用して、民放テレビ局が提供するテレビ番組や動画コンテンツを視聴することができる。
在京民放5社は、当サービスの開始以前から独自の見逃し配信サービスをそれぞれ運営しているが、「TVer」はこれらを一元的に集約させたポータルサービスとしての役割も担う。
インフラにブライトコーブの動画配信プラットフォームBrightcove Video Cloudと機械学習を使ったエンコード技術Context Aware Encodingを採用している。
ザ・ノンフィクションはTVerで配信される?
配信は、放映から1週間程度の期間(次回放送がそれを超える場合は、遅くとも次回放送開始前まで)行われ、従来の放送と同じようにコマーシャルが挿入される形式となっている。テレビジョン放送とネット配信とで権利処理が大幅に異なるため、それらの関係で配信対象外となる放送回もあるほか、番組出演者が配信期間中に不祥事を起こした場合も即座に配信終了となるが、当該パートを削除された上で再開されることもある。また、一部の2時間以上に拡大された特別番組など、長時間番組は複数のパートやコーナー別に分けて配信されることもある。
サービス開始当初は、全国ネットでの放送番組(準キー局制作番組や系列BSデジタル局の番組を含む)を中心とした番組ラインナップであったが、2016年秋から2018年春までにかけて全ての準キー局系の見逃し配信サービスが参画し、番組の直接配信を開始したことにより、放送エリアが制限されているローカル番組の視聴も可能となった。これ以降、準キー局以外の系列局が制作したローカル番組も順次配信が行われている。
開始当初の配信番組はドラマ作品等が中心だったが、年を追うごとにバラエティ・アニメ・料理番組等ラインナップを増やし、2023年1月現在ではゴールデンタイム・プライムタイム等の番組を中心に約400番組以上がラインナップされている。また、ドラマ・アニメ作品等では本サービス開始前に放送された作品(概ね1950年代から2010年代までの物)や、オリジナル作品等が配信されることもある。ニュース・情報番組等については未だに、基本的に配信していないが、東日本大震災やSDGsなどのキャンペーン企画実施時に例外として配信する場合がある。ただし、全国ネットの番組であっても権利処理が難しいもの(映画番組等)や、製作側の事情から当サービスで配信が行われない番組もある。
配信番組は基本的に主音声(第1音声)のみが配信される。そのため、音声多重放送且つ副音声(第2音声以上)にて、2か国語放送や解説放送や副音声付放送等が行われた場合は副音声版を別途配信することもある。
「TVer」ではradiko(プレミアムを除く)とは異なり、配信番組の視聴にあたって国内でのエリア制限は施されていないことから、配信対象番組で放送枠の移動がある場合は、必ず放送時間のところに「一部地域をのぞく」の表記が入る。これは系列局が無い地域かクロスネット局で同時ネットの対象から外れた番組において遅れネットか非ネットの時があるため。一方、海外での利用はできず、この点は同様である。
2019年8月26日には、公共放送である日本放送協会(NHK)が制作する番組についても配信が開始された。広告放送が禁止されている同協会の性質上、NHKの番組をTVerで視聴する際にはコマーシャルは流されず、代わりに同局の番組宣伝などが流れる。なお、TVerでのNHKの番組視聴は受信契約の対象外であると同協会広報局が回答している。
2020年からは独立放送局も参入し、同年10月からはテレビ神奈川(tvk)、翌2021年4月からは群馬テレビ、同年7月からはテレビ埼玉(テレ玉)、2022年2月からは東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)、3月からは千葉テレビ放送(チバテレ)、4月からはワールド・ハイビジョン・チャンネル(BS12 トゥエルビ)制作番組の配信をそれぞれ開始した。
※ザ・ノンフィクションは現在TVerで配信されています。
ザ・ノンフィクションの番組情報
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「ザ・ノンフィクション」は、1995年10月15日からフジテレビと一部系列局で放送されている日本のドキュメンタリー番組。字幕放送で、一部放送回ではステレオ放送あり。
BSフジでも2011年4月7日から2014年9月までレギュラー放送された。現在は不定期放送。
市井の人々が人生に苦闘しながらも情熱を持って生きる姿を取り上げるドキュメンタリー番組である。著名人を取り上げることもある。
普段は垣間見ることのできない人間の一面や、人間関係、生き方、ひとつの職業などを深く掘り下げることで見えてくる隠された本質や、記憶に残る事件・出来事などを長期に亘って密着取材することで、その事柄のありのままの姿を視聴者に届けている。この番組で取材を受けたのを機に有名になった人物も多く、特に反響の大きかったものは出演者の「その後」を追いかけ、過去と現在の様子を再構成して放送する。
制作会社は毎回持ち回りで固定されておらず、レギュラー出演者も置いていない。ただし、以前番組で取り上げた人物の「その後」を放送する回では、フジテレビの女性アナウンサーが冒頭にナビゲーターとして出演し、過去の放送を振り返るとともに、現在の様子を取材したVTRへの振りを行うこともある。
関東ローカルながら、意欲的なドキュメンタリー番組として高い知名度があり、2010年代以降はフジおよび他局の全国ネットのバラエティ番組(『月曜から夜ふかし』など)でパロディが制作されることもある。テレビ業界にも本番組のファンが多く、2020年2月20日にはテレビ朝日制作のバラエティ番組『雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!』にて「ザ・ノンフィクション大好き芸人」を放送。番組映像の使用許可は得ず、内容の紹介は出演者他による再現映像や紙芝居で行った。
2012年10月より、第一興商の通信カラオケ機器「DAM」のLIVE DAMシリーズと最新機種専用に、本番組の映像をカラオケ背景映像として配信するサービスが開始された。これまでにも、風景など一部のドキュメンタリー映像がカラオケに使用されることはあったが、被写体の人物を含めて作品が丸ごと再編集され、カラオケとして楽しめるのは史上初だという。
2017年12月15日に『金曜プレミアム』枠で本番組の全国ネット特別版『ザ・ノンフィクションスペシャル~人殺しの息子と呼ばれて~』が放送されて以降、本番組を遅れネットする系列局が増えている。
2021年4月18日の放送で1,000回を迎える。これを記念して、4月11日・4月18日の2週にわたって、番組の歴史を振り返りながら、「『ザ・ノンフィクション』は何を描いてきたのか?」を検証する「放送1000回SP」が放送され、ナレーションは、歴代最多の36回目となる宮崎あおい。
「ザ・ノンフィクション」の放送時間
フジテレビ(地上波)
※いずれも日曜日に放送。
13:30 - 14:55(初回 - 1996年3月) - ※85分
13:55 - 14:55(1996年4月 - 1997年9月) - ※60分
14:00 - 14:55(1997年10月 - 2007年9月) - ※55分
13:55 - 14:55(2007年10月 - 2008年3月) - ※60分
13:45 - 14:45(2008年4月 - 2009年9月)
14:00 - 14:55(2009年10月 - ) - ※55分
※2021年1月現在、北海道文化放送・岩手めんこいテレビ(2021年1月17日 -)・福井テレビ・高知さんさんテレビ・サガテレビ・テレビ熊本(いずれの局も遅れネット)でも番販で放送されている。
『FNS27時間テレビ』やマラソン・駅伝中継(大阪国際女子マラソン、東日本女子駅伝等)の放送日は休止。競馬中継が重賞レースにより放送時間を拡大する日は、放送を休止するか、通常より30分繰り上げたり、25分繰り上げ・5分短縮で13:35 - 14:25の放送としたり(2005年4月から2007年9月まで)、1時間繰り上げて13:00 - 14:25(14:35)の拡大版として放送する、などの措置が採られる日もある。また、フジテレビ以外のFNS系列の局では別の時間帯で放送される事もある。
2020年5月以降、後続のミニ番組『ビジネスstyle』が休止となる際は、14:00 - 15:00の60分枠として放送される。
BSフジ
※いずれも土曜日に放送。
14:00 - 14:55(2011年4月 - 6月)
11:00 - 11:55(2011年7月 - 2012年3月)
14:00 - 14:55(2012年4月 - 2014年9月)
週によっては放送休止の場合がある。当初は14:00 - 14:55または13:00 - 13:55の枠にて放送していた。当時13:00 - 13:55に放送されていた『めざましテレビ公認 わがまま!気まま!旅気分』が14:25ないし14:30まで拡大して放送されたり、14時台に特別番組が編成されたりする日も多かったため、14:30 - 15:25に繰り下げられる日もあった。2012年4月より再び14:00 - 14:55の枠に戻り、2014年9月を以てレギュラー放送は終了した。
以後は不定期放送となっており、主に日曜の「BSフジサンデースペシャル」枠で、地上波では2話完結で放送されたものを中心に新たに編集を加えた「特別版」を放送する。まれにこれを放送する系列局もある。
2020年10月より「BSフジサンデースペシャル」が土曜に放送日時変更、「BSフジサタデースペシャル」となり、主にこの枠で放送される。
「ザ・ノンフィクション」題材にした人々・出来事
人物・団体
アイスリボン - 埼玉県蕨市に道場を構える女子プロレス団体。3名の選手を中心に密着取材した。
あじゃ - 女優・タレント。ヤマンバギャルだった10代の頃に取材。彼女の素行に反対しつつ見守る父親との関係を放送した。
天野貴元 - アマチュア将棋棋士。11歳で新進棋士奨励会に入会して「天才」と称されたが、その後は伸び悩み、結局プロ棋士にはなれなかった。2015年10月27日、癌による多臓器不全のため30歳で死去。
猪狩ともか - アイドルグループ「仮面女子」のメンバー。2018年4月11日、強風で倒れてきた木製の案内板の下敷きになり、脊髄損傷による両下肢麻痺の障害を負う。
井上敬一 - 大阪・ミナミのホストクラブ「PrinceClubShion」の元カリスマホスト兼オーナー。栄光から自身の触法行為によって転落するまでの数年間を追った。
岩手高等学校将棋部
上木草平 - 飲食店プロデューサー。
内田裕也 - ミュージシャン。親交のある映画監督・崔洋一が晩年の内田を密着取材。ナレーションは妻の樹木希林が担当し、『転がる魂 内田裕也』と題して映画館でも上映された。
AKB48 - 2015年と2016年に取材。シングル曲選抜メンバー総選挙において圏外だった中村麻里子と島田晴香、大島涼花と宮崎美穂にそれぞれ密着。
大森昌也 - 「自分たちの食べるものは自分たちで作る」と言う精神の元、徹底した自給自足生活をする家族に密着。子供達に自ら考えさせようとするあまり、小学校へ行きたくなければ行かなくていいと義務教育を自分達で受けるか選択させるという方針には賛否が分かれた。
カタモミ女子 - 同名の肩もみ店で働きながら活動していた女性アイドルグループ。ブレークのきっかけを掴めない中、グループ(店)に残ったメンバーと、熱心に通い続けるファンを追った。解散・閉店後の2017年4月には続編が放送。
叶麗子 - 演歌歌手。活動拠点の大阪では『通天閣の歌姫』と呼ばれ連続テレビ小説『ふたりっ子』の登場人物『オーロラ輝子』のモデルにもなった。50歳代になった彼女の活動を追った。
川又三智彦 - ツカサウィークリーマンション元社長。総資産3000億円から会社倒産で1000億円の借金を抱え、福島県で新規事業にかける姿に密着した。
神奈川県立神田高等学校野球部 - 神奈川県下でも有数の“荒れる高校”の野球部。2006年夏の全国高校野球選手権・神奈川大会の初戦で10年ぶりの勝利を挙げるまでと、卒業後のナインを追った。
キグレNewサーカス - 2010年に経営破綻し廃業したサーカス団。在籍していた女性ピエロの再チャレンジを追った。
ギリヤーク尼ヶ崎 - 大道芸人。80歳を超え、パーキンソン病や脊柱管狭窄症を抱えながらも踊り続ける姿に迫った。
栗城史多 - 登山家。「単独無酸素」を標榜して高所登山を行っていたが、その登山スタイルには賛否両論があった。2018年5月21日に登山中の事故により死去。
玄秀盛 - 東京・新宿歌舞伎町の福祉団体「日本駆け込み寺」(旧名:新宿救護センター)の代表。2006年6月30日には、当ドキュメンタリーをドラマ化した『こちら新宿駆けこみ寺 〜泣き笑い玄さん奮闘記〜』が金曜エンタテイメント枠で放映され、番組でナレーションを担当した高橋克実が玄を演じた。
小堀俊夫 - WAHAHA本舗に所属していたお笑い芸人。かつてはお笑いコンビ「ガッポリ建設」として活動し、一定の評価を得ていた。しかし現在は、仮病で仕事をさぼる、闇営業を行う、弟子にお金をせびるなどの問題行為を繰り返しており、遂にWAHAHA本舗からマネジメント契約を解除されてしまう。放送後、この「クズっぷり」が話題となり、有吉弘行などかつてともに仕事をしたことのあるお笑い芸人らも反応した。
しじみ - 女優。以前はピンク映画に出演しており、一旦芸能界を引退して故郷・島根県に戻ったものの、2016年1月に芸能活動を再開した。
茂山宗彦 - 狂言師。当時4歳だった彼の双子の息子が初舞台を踏むまでを追った。
すがやあゆみ - 神奈川新聞職員でネットアイドル。身体障害者である彼女の恋愛、結婚、出産、育児を10年以上に渡り取材した。
高須正和 - スイッチサイエンス国際事業開発担当。世界中から深圳に集まってくる最先端技術を世界へ発信、日本企業との橋渡し役をしている様子を取材
高畠導宏 - 元プロ野球打撃コーチ。筑紫台高等学校(福岡県太宰府市)教員兼野球部監督。取材中の2004年7月1日に膵臓癌のため死去。
武居由樹 - プロボクサーで、K-1スーパーバンタム級の元王者。当初はキックボクサー時代の師である古川誠一(POWER OF DREAM会長)をメインに取材していたが、その教え子の1人が当時不良少年だった武居であり、古川会長夫妻は現在もこうした不良少年を自宅で預かり、一人前の格闘家に育て上げることで更生を支援している。
多田屋 - 石川県・和倉温泉の老舗旅館。千葉県から多田屋に嫁いだ元・看護師の女性が若女将として成長する姿と、彼女を取り巻く人々を追った『花嫁のれん物語』シリーズを12年間にわたり放送した。2015年3月8日(石川テレビでは同年3月14日)には、ザ・ノンフィクション20周年特別企画として、2007年6月放送『花嫁のれん物語〜地震に負けるな能登半島〜』をシナリオ化したドラマ『ニュースタイル花嫁のれん物語』を放送、若女将を酒井美紀が演じた。
七代目立川談志 - 落語家。本人、マネージャーも務めた長男が1999年から撮影し続けた約750本のビデオテープに収められた1000本以上に上る映像から、談志本人の最期の12年間、ビートたけしらとの交流や、孫と遊ぶ時の優しい表情、最愛の妻との日常などを紹介した。2011年11月21日死去、それから10年後の2021年同日、談志没後10年の追善として放送された。
立道聡子 - 全盲のシンガーソングライター。元々は同じフジテレビの『FNNスーパーニュース』が密着取材をしていた。2010年9月3日には、立道の自著を基にドラマ化した『愛はみえる〜全盲夫婦に宿った小さな命』が金曜プレステージ枠で放映され、上戸彩が立道を演じた。
東方力丸 - 定職に就かず、路上で漫画を朗読するパフォーマンスをして生計を立てている男性。
怒羅権 - 中国残留日本人の2世・3世を中心に結成された暴走族およびストリートギャング。創設メンバーの1人で、更生後は全国の受刑者に本を送る活動をしている男性に密着した。
富山市ファミリーパーク - 富山県富山市にある動物園。
中尾美穂 - ラジオパーソナリティ。中尾が当時パーソナリティを務めていた『走れ!歌謡曲』を心の拠り所にする人々と、彼女自身が心に抱えている傷に迫った。
日光さる軍団 - 2019年度の新入社員たちの猿まわし修行を密着した。
ハンカチ世代 - 2006年夏の甲子園大会の優勝投手である斎藤佑樹と同学年の元高校球児たち。
廣中邦充 - 浄土宗西居院第二十一代目住職。10年以上にわたり自らが営む寺で、心の問題を抱えた少年少女達を無償で預かっていた(他番組でも頻繫に取り上げられていた)。2019年4月16日死去。
pha - シェアハウス『ギークハウスプロジェクト』の発起人で、京都大学卒業という学歴を持ちながら、「ニート」として生活していた男性。
牧野アンナ - 振付師兼ダンサー。父は沖縄アクターズスクール校長のマキノ正幸。彼女が指導するダウン症を抱える障害児たちのダンスチームを取材した。
美奈子 - 『ビッグダディ』の通称で知られる林下清志の元妻。再婚し新たな家族との生活を取材した。
明治大学付属明治高等学校・中学校応援指導班
森山風歩 - 進行性筋ジストロフィーを抱える作家。
山岸一雄 - 東京・豊島区東池袋にあったラーメン店「大勝軒」の創業者で、「つけ麺」を考案した人物。番組の取材VTRを基に、『ラーメンより大切なもの〜東池袋大勝軒50年の秘密〜』として映画化された。
山田よう子 - アームレスラー兼総合格闘家。東京・勝鬨橋近くにある児童公園を拠点に活動し、訳ありの人々が多く集う格闘技チーム「チーム・スピリッツ」の代表を務める。
やまと学校(現・ボートレーサー養成所) - 福岡県柳川市にある競艇選手養成校。受験資格の改定(主に年齢制限)後最初の106期生たちの養成期間を取材した。
山根明 - 元日本ボクシング連盟会長。長年、同連盟の“ドン”として君臨し続けたものの、関係者からの告発を受け、連盟を除名処分となる。番組では、山根の妻や、彼を「恩人」と慕う非JBC系のボクサーらを取材、かつて“ドン”と呼ばれた山根の異なる一面を掘り下げた。
陸上自衛隊高等工科学校 - 神奈川県横須賀市の武山駐屯地に所在する防衛大臣直轄機関。第56期生二人を中心に1年間密着取材し、生徒たちの成長を追った。
出来事
オウム真理教事件 - カルト系新宗教・オウム真理教が引き起こした一連の事件。裁判の傍聴記録を「ドキュメントアニメ」と題してアニメで再現し、放送した。
大相撲八百長問題 - 2011年に発覚した八百長問題に関与したとして自主引退、もしくは解雇された霧の若と蒼国来に密着取材した。2人とも関与を否定しており、霧の若は復帰を断念しプロレスラーとして再出発。蒼国来は解雇無効を求め提訴、2013年に解雇無効判決が出たことにより、復帰を果たした。
北九州監禁殺人事件 - 2017年10月に「人殺しの息子と呼ばれて」と題し2週に亘って放送。1996年から2002年にかけて発生した、日本の犯罪史上類を見ない凶悪事件で、この事件の加害者カップル(内縁関係)の息子へのインタビューが実現した。大反響を呼び、放送されなかった地域から「全国放送して欲しい」との要望を受けて、2017年12月15日に同局の『金曜プレミアム』枠で再編集版を放送した。
古寧頭戦役 - 終戦後の1949年に発生した、台湾海峡の金門島を巡る戦闘。旧日本陸軍中将で、中国国民党軍に協力した根本博に焦点を当てた。
東日本大震災 - フジテレビ系列東日本大震災関連番組『わ・す・れ・な・い』シリーズとして数度にわたり放送している。
陸山会事件 - 衆議院議員・小沢一郎の資金管理団体「陸山会」を巡る事件。こちらも裁判の傍聴記録を「ドキュメントアニメ」として再現した。
動画・見逃し配信の視聴はお早めに!
動画配信は、一生行われているわけではありません。
それはどんなサービスでも同じです。
こんな風に悠長に構えていると、あっという間に動画配信はなくなってしまったりします。
観たい!!と思った今、配信されているうちに是非動画を楽しんでくださいね。
「ザ・ノンフィクション」過去の放送内容
「ザ・ノンフィクション」2024年1月の放送内容
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2024.1.21放送分
ザ・ノンフィクション 家出人たちの家 〜人生をやり直すシェアハウス〜
家を飛び出した者たちが集まる都内のシェアハウス…一度は社会のレールからはみ出した彼らはこの家で人生をやり直すことができるのか…そしてまた姿を消す者が1人…
大都会の片隅に、家を飛び出した者たちが集うシェアハウスがある。
月の家賃は3万円台。人生をリスタートするために、様々な事情を抱えた若者たちが、全国からやってくる。
都内を中心に10棟あるシェアハウスを、1人で運営するオカさん(45歳)の元には、入居希望者からの連絡が絶えない。24時間、新たな入居者を迎え入れ、必要があれば、シェアハウスまでの交通費も肩代わり。時には身元引き受け人として、警察に入居者を迎えに行くことも。そこまでするのは、オカさん自身も、社会のレールからは外れた人生を送ってきたから…「ここで生活を立て直し、新たな道を切り開いてほしい」。きょうも、入居者の“親代わり”となり、それぞれが抱える悩みに耳を傾ける。
そんなオカさんが特に気に掛けているのは、22歳のハマちゃんだ。高校卒業後、大阪の実家を飛び出し、オカさんのシェアハウスにやってきた。しかし、何かあるたびに、飛び出しては、また戻ってくることを繰り返し「家出のプロフェッショナル」と呼ばれている存在。アルバイトも長続きせず、稼いだお金も無計画にほとんど食費に使ってしまうため、家賃も一部しか払えない。「それでも少しずつ…」オカさんは、ハマちゃんに声を掛け続ける。そんな中、ハマちゃんが、シェアハウスから姿を消した。今度こそ戻らないつもりなのか…
人生をやり直すために居場所を求めてもがく、家出人たちを見つめた…
2024.1.7放送分
ザ・ノンフィクション 私が踊り続けるわけ3〜57歳のストリッパー物語〜 前編
57歳になった日本最高齢のストリッパー・星愛美の肺にがんが見つかる…8時間もの手術は成功したもののステージに戻れない日々…再びあの舞台に帰ることはできるのか…
体中の痛みと闘いながら、全身全霊で踊リ続けるストリッパーがいる。
日本最高齢のストリッパー星愛美さん(57歳)。エネルギッシュで、圧倒的な迫力に満ちた彼女のステージは、男性だけでなく、多くの女性ファンも劇場に足を運び、涙を流す。
年々、踊ることが体力的に厳しくなっている愛美さんを支えているのは、全国各地のステージに駆けつける「星組」と呼ばれる熱心なファンの存在。
彼らもまた、愛美さんを応援することがきっかけとなり、互いを支え合う“ファミリー”のような強い絆で結ばれていた。そんな「星組」の中心メンバーのスーさんが、2022年に、がんでこの世を去ってしまう。一時は引退も考えた愛美さんだが「待っていてくれる人がいる限りステージに立ち続けたい」と、57歳の誕生日イベントを機に、新たなスタートを切った。
2023年7月。愛美さんがSNSに記した「休養」の知らせ。
数カ月前から、思うように踊れないことが続き、病院で検査を受けると、肺に、がんが見つかったという。がんの摘出手術を受けるため、ステージをしばらく降板することになったのだ。
8時間に及んだ手術は成功したものの、2カ月がたっても復帰のめどが立たないことに、愛美さんは焦りを感じていた。
57歳のストリッパーは、再び、あのステージに戻ることはできるのか…
「ザ・ノンフィクション」2023年12月の放送内容
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2023.12.17放送分
ザ・ノンフィクション 娘に遺したいもの 〜「余命半年」の父より〜
「余命半年」を宣告された夫がYouTubeを始めました…妻から番組宛てに届いた取材依頼…一人娘に贈る「メッセージ動画」の制作…父が娘に遺しておきたいものとは…
2022年12月、番組宛てに届いた一通のメール「がんで余命半年を宣告された夫が娘のためにYouTube動画の制作を始めました…」
島根県の山間の町に異色のユーチューバーがいる。末期がん患者の加治川健司さん(54)。医師から「余命半年」と宣告されてから、動画を作り続け、その数は100本を超える。映されているのは、一人娘である風花さん(11)への「メッセージ」だ。
「失敗したら怖いからやめておこう…そんな理由で踏み出すことをちゅうちょしたときは、お父さんを思い出して」
「お父さんは逝くときに後悔しないために選択は全部自分でしてきました。自分で選択して意志を貫いてほしい」
人生について、生き方について、そして命について…いつか娘が成長した日に読んでほしいと、日々メッセージを記録している。
健司さんが始めた“終活”は、それだけではない。娘が結婚したときに持っていくためのアルバム作りや、家計の助けになればと闘病記も出版。いずれも「自分がいなくなってから、妻と娘が困らないように」との思いから…しかし、いなくなった後のことばかり考えている夫に、妻・靖子さん(50)は「生き急ぎ過ぎているのでは…」と戸惑いを隠せない。
そんな中、風花さんが「北アルプスに一緒に登りたい」と言い出す。そこは、自分が青春時代に何度も登った山。がんが進行していく中での山登り。親子の挑戦の行方は…
2023.12.10放送分
ザ・ノンフィクション 新宿二丁目の深夜食堂2〜名物ママ 54年目の決断〜 後編
新宿二丁目で53年続く深夜食堂「クイン」…体力の限界を感じた夫婦は想定より1年早い閉店を決断…突然の知らせに驚き悲しむ常連客たち…名物夫婦が迎える最後の夜…
53年の長きにわたり、新宿二丁目で営業を続けてきた深夜食堂が、ついにその歴史を閉じる…
LGBTQが集う街・新宿二丁目で、午前0時から朝まで営業する「クイン」は、1970年(昭和45年)のオープン以来、名物ママのりっちゃん(78)と厨房を担当する夫の加地さん(77)の夫婦二人三脚で、この街に流れついた人々の心を癒やしてきた。おにぎりや焼き魚…真夜中の優しい味で親しまれてきた店は、この街になくてはならない存在だ。
店の歴史は半世紀を超え、すでに夫婦の体力は限界の状態…それでも「辞めないで」という“二丁目の住人”たちの声に応え、「1年後に迫った賃貸契約の更新までは…」と、満身創痍の体で営業を続けていた。しかし、りっちゃんの座骨神経痛は日に日に悪化。さらに、加地さんがこの夏の記録的猛暑で倒れ、救急車で運ばれる事態に…「クイン」は臨時休業を余儀なくされた。
そして、店を再開して1カ月後、入口の壁に張られたのは「閉店のお知らせ」。夫婦は、1年後の契約更新を待たず、2023年9月末に閉店することを決めたのだ。
突然の知らせに驚く常連客たち。店には涙する人も多くいた。
数え切れない孤独や絶望を受け止めて、人々の背中を押してきた深夜食堂「クイン」。
53年の歴史に終止符を打つ決断をした名物夫婦。閉店へのカウントダウンの日々を見つめた…
2023.12.3放送分
ザ・ノンフィクション 新宿二丁目の深夜食堂2〜名物ママ 54年目の決断〜 前編
新宿二丁目で53年…午前0時開店の深夜食堂は今夜も多くの“二丁目の住人”でにぎわう…体力の衰えを隠せない77歳の経営者夫婦…夏の夜…夫が突然倒れてしまう…
新宿二丁目を見つめ続けて53年…午前0時開店の深夜食堂を営む名物夫婦に決断の時が迫っていた。
LGBTQが集う街・新宿二丁目で、午前0時から朝の9時まで営業する「クイン」は、1970年(昭和45年)のオープン以来、この街に流れついた人々の心を癒やしてきた。多くの客の目的は、名物ママ・りっちゃん(77)に会うこと。恋愛の悩みや人生相談など、ここでしか話せない悩みをぶつければ、返ってくるのは優しいアドバイスや、時に厳しい叱咤激励…心の中にポッカリ空いた穴を埋めてくれるのだ。さらに、夫の加地さん(77)が作る「焼き魚」や「しょうが焼き」、「おにぎり」や「500円定食」など、安くて温かな家庭料理が、お腹を満たしてくれるのだ。
78歳を迎える夫婦が客のいなくなった店内で語り合うのは、「店の今後」について。店舗の賃貸契約が2024年夏に更新を迎えるからだ。年々、体力の衰えを感じ、今では、閉店時間の朝9時を待たずに店を閉じる日も…それでも、「店を辞めないで」という“二丁目の住人”たちの声に応え、満身創痍の身で、営業を続けていた。
2023年夏。夫婦は来夏の賃貸契約の更新を機に「クイン」を閉店することに決めた。
残りは、あと1年…心のよりどころを失うことに動揺しながらも、「最後まで見守りたい」と声援を送る常連客たち。しかし、そんな中、連日続いた記録的な猛暑で、夫・加地さんが、突然倒れてしまう…
「ザ・ノンフィクション」2023年11月の放送内容
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2023.11.26放送分
ザ・ノンフィクション 山本さんちの食卓 〜笑いと涙のサポートハウス〜 後編
血縁関係のない他人同士が暮らす家…複雑な事情や過去を抱えこの家にたどりついた住人たち…毎晩の食卓を囲み一緒に食事をすることで心を再生させていく若者たち
今夜もこの家の食卓には、心尽くしの手料理が並ぶ。
石川県金沢市の住宅街にある古びた一軒家。ここでは、20代から70代の男女7人が、一つ屋根の下で生活を共にしている。全員が血縁関係のない“他人同士”だ。障害や家庭の問題などで居場所を失った3人の若者たち。そして、彼らを見守る大人たち。毎晩、一緒に囲む食卓が、家族ではない彼らをつないでいた。
家の主は“おばちゃん”こと山本実千代さん(62)。
この家を「サポートハウス」、通称「サポハ」と名付け、複雑な事情を抱えた若者たちを受け入れてきた。彼女が何より大切にしているのが「食事」。「生きることは食べること。食べることは生きること」が信念。若者たちは、毎晩全員で食べる山本さんの食事に背中を押され、自立を目指している。
2023年夏。住人の1人で、“先生”と親しまれる、元教師の平山さんの体にがんが見つかり、手術を受けるこに。障害を抱える息子が中学時代にお世話になり、今も良き話し相手として、常に若者と向き合う山本さんを支えてくれる平山さんの不在…山本さんは、住人たちのささいな失敗にもイラ立ちをみせるほど追い詰められていた。そんな中、サポートハウスでは、また大きな問題が…みんなで料理を囲むのも、誰かのために料理を作るのも、社会に出るための第一歩。「山本さんちの食卓」で心を再生させていく人々の日々を見つめた。
2023.11.19放送分
ザ・ノンフィクション 山本さんちの食卓 〜笑いと涙のサポートハウス〜 前編
20代から70代まで他人同士の7人が一つ屋根の下で暮らすわけ…おいしいごはんと食卓がつなぐのは「家族」のような優しい関係…なぜ彼らはこの家にたどりついたのか…
日が暮れると、この家からは、いつもおいしそうな匂いが漂ってくる。
石川県金沢市の住宅街にある古びた一軒家。ここでは、20代から70代の男女7人が、一つ屋根の下で生活を共にしている。全員が血縁関係のない“他人同士”だ。障害や家庭の問題などで居場所を失った3人の若者たち。そして、彼らを見守る大人たち。毎晩、一緒に囲む食卓が、家族ではない彼らをつないでいた。
家の主は、金髪の“おばちゃん”こと山本実千代さん(62)。この家を「サポートハウス」、通称「サポハ」と名付け、行政の支援を受けることなく、複雑な事情を抱えた若者たちを受け入れてきた。彼女がサポハを始めるきっかけとなったのは、知的障害のある息子の存在…。同じ境遇の親子の力になりたいと、施設を立ち上げた。
そんな彼女が何より大切にしているのが「食事」。毎晩の食卓には、自ら育てた新鮮な野菜で作る大皿料理がズラリと並ぶ。どれも手間暇かけて仕込んだものばかり…「生きることは食べること。食べることは生きること」。若者たちは、山本さんの料理に背中を押されながら、自立を目指している。
2023年6月。山本さんが向かったのは大阪刑務所。実は、山本さんには「サポハ」の若者たちにも打ち明けていない、ある事情を抱えていた。
食卓を囲み、山本さんの料理を食べることで、家族のような絆を深めていくサポートハウスの日々を見つめた。
「ザ・ノンフィクション」2023年10月の放送内容
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2023.10.22放送分
ザ・ノンフィクション ボクと父ちゃんの記憶2023 〜父のいない家と母の夢〜
認知症の父を施設に預けて2年…コロナ禍で父との面会さえ許されない時期が続いていた…薄れていく家族の記憶…「また家族で暮らしたい…」そう願う母が下した決断とは…
この家から父がいなくなって2年が過ぎた…
子どもたちは、それぞれの時間を過ごすようになり、当たり前となった父不在の生活の中で、母はある決意を固めていた。
2021年夏。私たちが出会ったのは、緑に囲まれた千葉・睦沢町で暮らす林さん一家。50歳の時に若年性アルツハイマー型認知症と診断された父・佳秀さん(65)を、高校3年の大介さんを中心に、母・京子さん(53)と2人の妹たちで介護をしてきた。
しかし、家族との会話もままならず、トイレに一人でいくこともできないほどに病は進行。「これ以上、子どもたちに負担をかけたくない」…京子さんは、佳秀さんを介護施設に入所させることを決めた。しかし、離れて暮らせば、父の記憶から家族の存在は消えてしまう…それは実質的な父との「別れ」を意味していた…
コロナ禍の影響で、佳秀さんと一度も直接会うことができていない日々…ようやく面会が許されたのは、2022年夏のこと。覚悟はしていたが、佳秀さんの変わり様に驚きを隠せない京子さん。ひとつ屋根の下で暮らせないのは佳秀さんだけでない。重度の障害を持って生まれ、病院で暮らしている長男・安土さんの存在も京子さんにとっては気懸かりだ。
「また家族一緒に、みんなで暮らすことはできないか…」ずっと思い悩んできた京子さんは、大きな決断を下し、動き始める…
2023.10.8放送分
ザ・ノンフィクション 今晩 泊めてください〜ボクと知らない誰かのおうち〜 前編
「今晩泊めてください」というフリップを抱え街角に立つ男…その日出会った「家主さん」の部屋で夜を明かす生活を始めて4年…クリスマスイブ・大晦日に彼が出会う人々は
毎晩、見知らぬ人の家をタダで泊まり歩く男がいる。
リュック一つで全国をさすらい、夕方になると街角で「今晩泊めてください」と書かれたフリップを掲げるシュラフ石田(32)。なぜか、泊めてくれる人は毎日のように現れ、夕食をごちそうになったり、お風呂を借りたり、一緒にゲームをしたりと、一期一会の出会いを楽しんでいる。この生活を始めて4年、これまでに300軒以上の家を泊まり歩いてきた。
元々、引っ込み思案なタイプだったという石田だが「何のしがらみもない一期一会の関係なら、自分らしくいられる」と、28歳で仕事を辞め、貯金を切り崩しながらこの暮らしを続けている。
石田が「家主さん」と呼ぶ人々はなぜ、その日に出会った石田を家に泊めるのか。カメラを向けているうちに見えてきたのは、それぞれが抱える“心の空白”だった。
2022年の大晦日。大阪にいた石田を泊めたのは、20代の男性。心の病を抱えながら、一人暮らしを始めたばかりだという。風呂を沸かし、年越しそばを振る舞ってくれた。石田は、男性のこれまでの苦しみや過去に耳を傾け、一緒に新年を迎える。
その一方で、大学時代の友人からは「働くべきだ」「何がしたいのか分からない」と問い詰められるのだが、石田は「今が楽しければいい」と頑なに聞き入れない…
自由気ままに生きる男と、彼を受け入れる人々の不思議な一夜。今夜は、どんな出会いが待っているのか…
2023.10.1放送分
ザ・ノンフィクション 私がつながりたいもの〜スマホがないと生きられない時代〜
スマホを持てない人たちが駆け込む「格安スマホ」店…借金を背負いスマホを失ったホスト…出所してきたばかりの元受刑者…スマホを手にした彼らがつながるものは…
スマホがないと生きていけない時代…人はスマホを手にしたとき、何とつながるのだろうか…
今やスマホがないと仕事も住居も探せない世の中…それでもスマホを持てない人がいる。経済的理由や過去の不正行為など、契約ができなくなった理由は様々だ。そんな人々が訪れるのが、池袋に店を構える「誰でもスマホ」。どんな人でもスマホを持って自立できる社会を目指し、格安スマホを提供する、いわば「最後の砦」だ。
通信・通話ができないスマホを持って現れたのは、歌舞伎町のホスト、礼人さん(27)。2年前、客がツケを支払わないまま姿を消したことで借金を抱え、スマホが使えなくなった。しかし、ホストにとってスマホは営業に欠かすことができない必須アイテム。スマホを持っていないホストに客がつくわけもなく、ホストだけでは生活できず、バーでアルバイトをする日々。そんな崖っぷちの生活を抜け出すために、再びスマホを手にする。もう1人は、1週間前に刑務所から出所してきたばかりの石川さん(仮名・48)。薬物の使用を繰り返し、これまでに5度も服役したという過去を持ち、「今度こそは…」と知り合いがいない東京で、一人やり直すことを決意した。スマホを持つことが、社会復帰の第一歩。慣れない手つきでスマホを操作し、さっそく就職先を見つけ働き始めるのだが…
スマホを手にすることで初めて社会とつながることができた人々。その先に待っていた現実とは…
「ザ・ノンフィクション」2023年9月の放送内容
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2023.9.24放送分
ザ・ノンフィクション あの日 僕を捨てた父は2〜孤独な芸人と家族の再生〜 後編
30年以上絶縁状態だった父と息子の同居生活…初めて語られる父の過去と当時の思い…認知症による徘徊を始める父…「自分も家族が欲しい」息子が決意した家族の再生
かつて、幼い自分を捨てた父との再会。そして、父と息子の同居生活が始まった…
ゲーム芸人・フジタ、45歳独身。華麗なゲームの技の裏側には、悲し過ぎる生い立ちが深く関わっていた。小学校入学直前、母親が急死し、父と二人きりで暮らすことに。ところが父は、フジタの同級生の母親と恋仲となり、家に帰ってこなくなった。始まった孤独な暮らし。父を憎み、その寂しさを紛らすために、フジタはゲームに没頭した。
父が家を出ていって約35年。フジタは、かつて自分を捨てた父親との同居を始める。その理由は「認知症」。年金をすぐに使い切り、カードローンのキャッシングで膨らむ借金…しかし、何に使ったのかは記憶がないという。長年の怒りの一方で、フジタは父を許し、残り少ない親子の時間を取り戻したいと考え始めていた。
どんどん進行していく認知症。しかし、相変わらずお金に執着し続ける父に、フジタはその理由を問いかける。父が語り出したのは、貧しかった幼少期の記憶。父にとって「お金を渡すことが一番の愛情表現」であり、だからこそ、幼いフジタにも、週に1度の生活費3万円だけは欠かさずに渡し続けていたのだ。初めて知った父の思い。「自分も家族を持ちたい…」フジタは45歳から婚活を始めた。
そんな中、父が突然、姿を消した…日付が変わっても、帰ってこない父をフジタは捜し続ける。30年以上も絶縁状態だった父と息子。家族の再生の行方は…
2023.9.17放送分
ザ・ノンフィクション あの日 僕を捨てた父は2〜孤独な芸人と家族の再生〜 前編
かつて幼い自分を捨てた父親との同居生活が始まった…ゲーム芸人・フジタの父の認知症は進行し次々と問題が起きる…そんな時「父が倒れ救急車で運ばれた」との連絡が…
小さなアパートの1室で大量のゲームソフトに囲まれて暮らす男がいる…
ゲーム芸人・フジタ、45歳独身。華麗なゲームの技の裏側には、悲し過ぎる生い立ちが深く関わっていた。小学校入学直前、母親が急死し、父と二人きりで暮らすことに。ところが父は、フジタの同級生の母親と恋仲になってしまい家に帰ってこなくなったのだ。小学2年生で始まった孤独な暮らし。自分をこんな目に遭わせる父を憎み、その苦しさと寂しさを紛らすために、フジタはゲームに没頭した。
父が家を出ていって約35年。憎み続けた父と相手の女性は、今も内縁関係を続けていた。長年の怒りをぶつけたいフジタだったが、父の様子がおかしい。診断の結果は「認知症」。年金もすぐに使い切り、カードローンのキャッシングで膨らむ借金…しかし、何に使ったのかは記憶がないという。
2023年1月。
フジタは、かつて自分を捨てた父と同居することを決めた。問題は認知症だけではない。すでに80歳を超えた父は、足腰も弱り、夜中のトイレに立つのも一苦労…さらに、フジタを悩ませたのは、父の異常なまでのお金への執着だった。思うように動かない体にも関わらず、「内縁の妻」にお金を渡そうと、目を離した隙にひとりで出掛けてしまう。そんな中、フジタの元に父が「救急車で運ばれた」と連絡が…30年以上も絶縁状態だった父親と息子の同居生活。フジタはそこで初めて父の思いを知ることになる…
2023.9.10放送分
ザ・ノンフィクション 人生と笑いと震える手〜相方が心を病んだ時〜
人気絶頂の中で姿を消したお笑いコンビ…心の病による10年間の活動休止…復活を目指すもののアルバイトなしでは暮らせない崖っぷちの生活が続いていた…
もう一度、2人で売れたい…再び、世の中を笑わせるために、あがき続けるお笑いコンビがいる…
90年代に人気番組『ボキャブラ天国』でブレイクしたお笑いコンビ「松本ハウス」。若き日の爆笑問題やネプチューンたちとしのぎを削り、人気となった2人の当時の最高月収は300万円を超えたという。しかし、松本ハウスは人気絶頂の中でテレビから姿を消した…
売れっ子となり、忙しくなったことのプレッシャーから、ボケ担当のハウス加賀谷が統合失調症を悪化させて長期入院。残された松本キックは、一人で活動しながら、相方の復帰を待つことに…しかし、ピン芸人としては鳴かず飛ばずの日々が続く。
ようやく「活動を再開したい」と加賀谷から連絡があった時は、活動休止から10年の月日が過ぎていた…
2009年、再びステージに戻ってきたかつての人気コンビだが、その芸は「完全復活」にはほど遠いものだった。病気の影響からか、ハウス加賀谷はネタを覚えることも難しく、手の震えが止まらない。舞台上で体調を崩すこともある。一方、相方の病気を学び、体調に合わせて、試行錯誤を続けて復活を目指す松本は、活動休止期間に結婚をし、週5日のアルバイトをしながら2人の子どもを養うギリギリの生活を続けていた。さらに追い打ちを掛けるコロナ禍で、ライブもなくなり…
再起を懸けて、笑いのステージに立ち続けるベテランコンビの夢と人生の行方は…
「ザ・ノンフィクション」2023年8月の放送内容
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2023.8.27放送分
ザ・ノンフィクション特別編 負けず嫌いなふたり 〜世界で戦う夫婦の物語〜
“日本一負けず嫌いな夫婦”が共に追い掛ける夢…パリ五輪出場を懸けて世界と戦う2人…夫婦のつかの間の休息で語られるのは2人が背負う「絶対に負けたくない」ワケ…
新婚にも関わらず、まだひとつ屋根の下に暮らすことのできない夫婦。離ればなれの生活の中で2人は今、同じ夢を追い掛けている…
来月、東京で開催されるW杯バレー2023で、パリオリンピックへの切符を争い戦うバレーボール日本代表チームで、共にチームを支える西田有志(23)と古賀紗理那(27)。2022年12月に結婚をしたばかりだが、互いの所属チームの関係で「別居婚」状態が続いている。夢であるパリ五輪出場を懸けた戦いも始まり、夫婦が一緒に過ごせるのはわずかな時間だけ。「1時間だけでも会えるなら…」と、忙しいスケジュールの合間を縫って、夫婦の時間を作ってきた。
日の丸を背負い世界で戦う2人は、夫婦揃って「大の負けず嫌い」。2人で一緒にいる時は、食事の片付けやお風呂掃除の担当、ソファから離れた場所に置いてあるテレビのリモコンをどっちが取るかも、勝負にこだわる。互いの気持ちが分かる2人だからこそ「つらいときには、距離は関係なく一番近くに感じる存在」なのだと語る。
華々しい活躍を続ける中で、多くの挫折や苦難を乗り越えてきた2人。妻は、リオ五輪メンバーからの落選や東京五輪初戦でのケガ。夫は、原因不明の病に襲われ不調が続く。一時は結婚を諦めようとしたこともあったという。さらに、2人が出会うきっかけを作ってくれた恩人の死…
そんな全てを乗り越え世界で戦う、「日本一負けず嫌いな夫婦」の夢と未来を見つめた。
2023.8.20放送分
ザ・ノンフィクション 生きる歌〜三角公園の歌姫とわたし〜 後編
SNSでバズった「三角公園の歌姫」…一目見ようと西成に集い好奇の目でスマホを向ける人々…「見せ物」になっていると感じて公園でのライブをやめた彼女が行き着く先は…
大阪・西成にある通称・三角公園。この場所で響いていた歌姫の歌声が、ある日を境に聞こえなくなった…
2022年の冬。異色のジャズシンガー・坂田佳子(51)は、深い葛藤を抱えていた。「西成の歌姫」とSNSで話題となり、歌声を聴きにくる人々が詰めかける一方で、酒にのまれ暴れる坂田の姿や激しい発言を動画に収めようとする人たちとのトラブルが続いていた。歌い手としてではなく、「見せ物」になってしまっている現実…かつては、ライブハウスに引っ張りだこだった彼女だが、その自由奔放な言動や、アルコール依存症による問題行動で、数々の店を出入り禁止に。その末にたどり着いたのが、自分を受け入れてくれた三角公園だった。それなのに…ついに坂田は、三角公園でのライブをやめる決断をする。
そんな坂田佳子の歌に「救われた」と涙ながらに語る人々がいる。いつか失明する難病を抱えながらも一人で居酒屋を経営する女性。末期がんを宣告され、一時は自ら命を絶つことも考えたという女性…
そんな人々の思いに応えようとガード下の店先でライブを再開する坂田。人々の思いに応えるためにも、以前の自分を取り戻そうともがくのだが、その重圧からなのか再び、酒をあおり、まともに歌えなくなる日も…周囲が心配する中、かつて、坂田が出演していた大阪の老舗バーで歌うことを許される。波瀾万丈の魂のシンガーは再び、あのステージへ帰ることができるのか…
2023.8.13放送分
ザ・ノンフィクション 生きる歌〜三角公園の歌姫とわたし〜 前編
大阪・西成の小さな公園で歌い続ける歌手の元へ全国から駆けつける人々…波瀾万丈の人生を背負った命の叫びに涙を流す人たち…なぜ彼女の歌声は人の心を引きつけるのか…
日雇い労働者の街として知られる大阪の西成。通称・三角公園で、命の叫びを響かせる歌姫がいる。
ジャズシンガー・坂田佳子(51)。かつては高級ホテルの専属歌手でライブハウスにも引っ張りだこだった彼女が、西成に流れ着いたのは、3年前のこと…あまりにも自由過ぎる言動や、アルコール依存症による問題行動で、数々の店を出入り禁止に…夫からも「別れてほしい」と告げられた。全てを失い、知人を頼り、たどり着いたのが西成の街だった。「自分には歌しかない」…歌う場所を求め、近くにあった三角公園で歌い始めると、SNSで話題を呼び、今では全国から坂田の歌を聴こうと多くの人が訪れる。その波瀾万丈な生き方を知り、人生相談をされることも…
2022年秋。この日、坂田のストリートライブを涙ながらに聞き入っていたのは仁美さん(56)。4カ月前に「末期がん」と宣告され、一時は自ら命を絶つことも考えたという。
しかし、たまたまYouTubeで出会った坂田の歌に救われたのだという。今はその力強い歌声が病と闘う原動力となっている。
今でこそ「三角公園の歌姫」と呼ばれる存在となった坂田だが、当初SNSで話題となったのは、その歌声よりもお酒を飲んで暴れる姿。三角公園を訪れる観客の中には、そんな姿を求める人たちも…歌手としてではなく「見せ物」になってしまった現実に、坂田はある決断を下す…
2023.8.6放送分
ザ・ノンフィクション ひとりで産むと決めたから 後編〜31歳 サキの生きる道〜
想定外の妊娠で「未婚の母」になることを決意したサキ…難産の末に男の子を出産するが…カフェを経営しながらワンルームの部屋での母一人・子一人の生活が始まった…
出産を3週後に控え、引っ越しに追われる彼女。ひとり、大きなおなかを抱えながら…
新宿でカフェを経営するサキ(31)は、コロナ禍で経営が悪化した店の運転資金を稼ぐため、昼はカフェ、夜は歌舞伎町のキャバクラで働いていた。そんな中、突然分かった妊娠。相手はひと月前に別れた男性で、周囲からも出産を反対されるのだが、サキにとって「妊娠」は特別なことだった。実は、23歳の時に子宮頸がんになり、医師から「妊娠は難しい」と言われていたのだ。「授かった命を絶対に産みたい」…サキは、ひとりで産むことを決めた。
安定期に入ったサキは、カフェを維持するため、生まれてくる赤ちゃんとの生活のため、夜の銀座で働き始める。しかし、カフェは問題が山積み…時短要請が解除され通常営業ができるようになったものの、アルバイトスタッフが定着せず、サキがシフトの穴を埋める日々。さらに1人暮らしの部屋は単身者用のため、赤ちゃんと生活はできない…生まれる前に、部屋を出ていかなければならず、時間も、お金もない中、大きなおなかを抱え、サキは、ひとり追い込まれていく。
予定日を1週間過ぎた頃、ようやく陣痛が始まり、入院することになったサキ。しかし、その4日後、サキからスタッフに送られてきたメッセージには、「新生児仮死」の文字が…
自分の夢を追いながら、ひとりで子どもを産むことを選んだサキの子育て生活が始まった。
「ザ・ノンフィクション」2023年7月の放送内容
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2023.7.30放送分
ザ・ノンフィクション ひとりで産むと決めたから 前編〜30歳 サキの決断〜
夜は歌舞伎町のキャバクラ嬢…昼はカフェの経営者…コロナ禍で追い込まれる彼女が想定外の妊娠…「子どもは産めない」と言われていた彼女は一人で出産することを決断する
夜の街で輝きたいという彼女に私たちが出会ったのは、2年前の夏…コロナ禍で苦境が続く「夜の街」を盛り上げるために開催された「ナイトクイーングランプリ」に出場しようとしていた、歌舞伎町のキャバクラで働くサキ(30)。取材を始めると、彼女から突然告げられた…「私、いま妊娠しているんです」。
サキは、夜の街で働く傍ら、昼間はカフェの経営者。2016年に念願だったカフェを新宿にオープンさせ、雑誌やテレビでも紹介される人気のお店に。しかし、コロナ禍で経営が急激に悪化…店を維持するために、夜は歌舞伎町のキャバクラで働き始めた。妊娠が分かったのは、その直後のこと。相手はひと月前に別れた男性で、周囲からも「産まない方がいい」と出産を反対されるのだが、サキにとって「妊娠」は特別なことだった。実は、23歳の時に子宮頸(けい)がんになり、医師から「妊娠は難しい」と言われていたのだ。「授かった命を絶対に産みたい」…サキは、ひとりで産むことを決めた。
徐々に大きくなっていくおなか。しかし、長引くコロナ禍でカフェの経営はどんどん悪化、つわりもひどく、仕事も思うようにできなくなり、経済的にも追い込まれていくサキ。「生まれてくる子どものためにも何とかして稼がなければ…」という思いで、サキは周囲も驚く意外な行動に出る…
自分の夢を追いながら、ひとりで子どもを産むことを選んだサキの決断の行方は…
2023.7.16放送分
ザ・ノンフィクション 就職先はさる軍団2 〜汗と涙の新入社員物語〜 後編
入社から8カ月…新人が会社から姿を消した…さらに興行中の新人の動画がSNSで“炎上”会社を大きく揺るがす事態に…芸と命と向き合う仕事を選んだ新入社員たちの1年
入社から8カ月…相棒となったばかりのサルと共にお客さんの待つステージに立つ「新入社員」たちがいる。2022年春、伝統芸能の世界に足を踏み入れた10人の若者たち…
彼らが「入社」したのは「日光さる軍団」。反省ザルでおなじみの村﨑太郎(61歳)率いる「猿まわし」を行う会社だ。伝統芸能を受け継ぐ「さる軍団」も、今や「週休2日シフト制」の会社組織に。「働き方改革」という時代の波に揺れている。その一方で、新施設を続々オープンさせるなど、コロナ禍で落ち込んだ収益をなんとか回復したい会社にとって、新人たちが一日も早く一人前になることは切実な課題でもあった。
2023年1月。一年で最も忙しい年末年始の興業を無事に終え、2月に行われる「新人発表会」に向けて練習に励む新人たち。そんな中、1人で興業もこなせるほどに成長していた中村(20歳)が、突然、会社から姿を消した。指導役の先輩社員に届いたのは「自分が何をやりたいのか、なりたい姿がなんなのか、そもそもこの仕事に向いているのか分からなくなりました。」というメッセージ。さらに、地方興行に出ていた新人の行いを撮影した動画が「サルへの過剰なしつけではないか?」とSNSで拡散、炎上してしまうことに…客前で披露するはずの「新人発表会」は中止に追い込まれてしまう…
伝統芸能や師弟関係、生き物の命と向き合う仕事を選んだ「新入社員」の汗と涙の行方は…
2023.7.9放送分
ザ・ノンフィクション 就職先はさる軍団2 〜汗と涙の新入社員物語〜 前編
二十歳の若者たちが就職先に選んだのは「猿まわし」の会社…サルを世話し一緒に暮らしながら厳しい稽古の日々が続く…そして1人の新人が突然姿を消した…
2022年春、10人の若者が社会人としての一歩を踏み出した。
彼らが「入社」したのは「日光さる軍団」。反省ザルでおなじみの村﨑太郎(61歳)率いる、伝統芸能「猿まわし」を行う会社だ。サルと家族同然に過ごし、師匠から弟子へと厳しい指導で受け継がれてきた伝統のスタイルは今や昔…今や「週休2日のシフト制」の会社組織に。1000年続く伝統芸能の世界も、押し寄せる「働き方改革」の波に揉まれ大きく揺れていた。
コロナ禍で来場者が激減、経営が危ぶまれる中での新入社員の大量採用。それは、起死回生の策として新たな施設をオープンするための“攻めの一手”だった。新規事業を成功させるためには、新人たちが戦力となることが不可欠。だからこそ「辞められては困る」。会社は彼らに1人暮らしの部屋を用意して迎え入れる。
サルの世話や先輩のステージを手伝いながら「新人総見」に向け稽古をする新人の中村(20歳)は「師匠の下で修業するスタイルは自分に合っている」と練習に励む。もう1人、「動物とショーがしたい」と入社を決めた藤倉(20歳)は部活で鍛えた和太鼓をステージに生かすことを決めた。そんな中で迎えた新人総見。師匠である太郎からは厳しい言葉が飛ぶ。指導役の兄弟子に届いた新人からのメッセージに書かれていたのは・・・「辞めたい」伝統芸能や師弟関係、生き物の命と向き合う仕事を選んだ「新入社員」の汗と涙の1年を追った。
2023.7.2放送分
ザ・ノンフィクション 花子と大助 〜1450日ぶりのセンターマイク〜
余命半年と告げられてから5年…夫婦漫才コンビ、宮川大助・花子が悲願であったなんばグランド花月のセンターマイクに1450日ぶりに復帰するまでの奇跡の映像記録
2023年5月9日、夫婦漫才コンビ、宮川大助・花子が4年ぶりになんばグランド花月(NGK)のステージに帰ってきた。悲願でもあったセンターマイクを挟んで…
コンビ結成から44年目のベテラン漫才コンビ、宮川大助・花子は、デビュー直後から数々の賞レースをものにし、漫才師としての「地位」を確立。2017年には、紫綬褒章を受賞、「名誉」も手に入れた。おしどり夫婦として知られ、「幸せ」も手にした2人がどん底に突き落とされたのは今から5年前のことだ。
2018年3月、医師から告げられたのは「余命半年」…宣告を受けたのは、妻・花子(当時63)だった。腰椎にできたがんは、すでに歩くことも困難なほど花子の体を蝕んでいた。周囲にがんを隠しての放射線治療…大助と花子のがんとの闘いが始まった。
病名は「症候性多発性骨髄腫」。血液のがんが全身に広がり、花子は立つどころか、下半身がマヒし、足を動かすことすらできなくなってしまう。それでも花子が過酷なリハビリにも耐えられるのは、大助と共に、またなんばグランド花月の「センターマイクの前に立ちたい」という願いからだった。
一進一退の闘病生活が続くなか、2022年10月。自宅で突然、呼吸困難に陥った花子。救急車で病院に運ばれるも、意識を失い心肺停止寸前の危機に…
たくさんの危機を乗り越え、ついにたどり着いた1450日ぶりのNGKの舞台。夫婦が起こした奇跡、5年の記録。
「ザ・ノンフィクション」2023年6月の放送内容
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2023.6.30放送分
ザ・ノンフィクション 特別編
父の中から消えていく「家族」との記憶…若年性認知症の父を介護する17歳の息子と家族…施設に入所すれば父の頭から「家族」は消えてしまう…悩める一家の決断は…
[ABU2022(アジア太平洋放送連合賞)審査員特別賞 受賞作]
いま、父の中から家族の記憶が消えようとしている…
緑に囲まれた千葉・睦沢町で暮らす高校3年生の息子、大介さん(17)は、父の介護を続ける、いわゆる「ヤングケアラー」だ。父・佳秀さん(65)は、50歳の時に、若年性アルツハイマー型認知症と診断された。それから15年、病の進行は進み、家の中を歩き回り、今では家族との会話もままならず、トイレに一人でいくこともできなくなった。いつも笑顔で、優しいスーパーマンみたいだったお父さんが…
母・京子さん(53)と大介さん、2人の妹が続けてきた介護生活は、いま“限界”を迎えようとしていた。進行していく父の認知症を前に、一家は父を介護施設に入所させるかどうかと悩み始める。
毎日、顔を合わせることで、ようやく繋がっている父の中の家族との記憶。もしも、この家を出て、介護施設に入れば、認知症が一気に進行してしまうかもしれない。コロナ禍もあって、入所すれば、半年以上、家族との面会は許されないという現実。この家を出て行けば、父の頭の中から、自分たち家族の存在は、完全に消え去ってしまうのではないか。それは、実質的に、父と家族の「お別れ」を意味する…
カメラは、若年性認知症の父の介護で揺れる息子と、その一家のひと夏を見つめた。
2023.6.29放送分
ザ・ノンフィクション 特別編
ある日突然最愛の娘がいなくなる…3年前…キャンプ場から姿を消した7歳の小倉美咲さん…いわれなき誹謗中傷と闘いながら娘を捜し続けた母親と家族…苦悩と葛藤の3年
[ATPテレビグランプリ ドキュメンタリー部門・奨励賞 受賞作]
愛する娘の帰りを待ち続けていた人がいる…
小倉とも子さん(39)。2019年9月、山梨県・道志村にあるキャンプ場で、突然行方が分からなくなった小倉美咲さん(当時7)の母親だ。
美咲さんがいなくなってからの2年半は、離れ離れとなった悲しみを抱えながら、捜索に明け暮れていた。山梨に足を運ぶこと60回以上。さらに「娘に似た子がいる」という目撃情報が届けば、その地へ確かめに向かう日々。
「どこかで美咲が見ているかもしれない」とメディアの取材に応じ、情報提供を訴え続けてきた。テレビに出れば出るほど、悪意に満ちた誹謗中傷にさらされた。それでも、娘を捜すことを決して諦めなかった。
そんなとも子さんの元に、2022年春、行方不明となったキャンプ場の近くから、子どものものと見られる人骨が発見されたという知らせが入る。
娘の無事を信じる一方で、美咲ちゃんのものと思われる衣類が次々と見つかっていく。この現実を前に、とも子さんは…
突然、思いもよらぬ事実と向き合わざるを得なくなったとも子さん。美咲さんの姉(長女)との平穏な暮らしをどう取り戻していくのか…
ある日、娘がいなくなってしまった母親と家族の葛藤の日々を見つめた。
2023.6.28放送分
ザ・ノンフィクション 特別編
元エリート銀行員の配達員…カプセルホテルで暮らしながら借金返済のために街を駆ける日々…コロナ禍で職を失った42歳はホームレスを脱するために配達員を始めるが…
[ニューヨークフェスティバル2023 ドキュメンタリー・社会問題部門 銅賞 受賞作]
大きなバッグを背負い、自転車やバイクで街中を駆けるフードデリバリーの配達員たち。都会の新たな風景として定着したフードデリバリーは、失業者やコロナ禍で収入が減った人を支える「雇用の受け皿」にもなっている。
「僕にできる仕事はフードデリバリーしかない」…そう話すのは、元銀行員の高山さん(仮名・30歳)。一日1万円を目標に、月に30万円ほどを稼ぐ高山さんは、社会人5年目の時に仕事のプレッシャーからメンタルに不調をきたし退職。その後、家に引きこもるようになった。家賃と生活費を稼ぐため始めた個人投資もうまく行かず借金を抱え、ホームレスになった。今はカプセルホテルを拠点に借金返済のため、毎日、自転車を漕ぎ続ける。
「友達が一日に3万円稼いでいて、うらやましくて始めた」と語るのは、コロナの影響で、イベント設営の派遣先を解雇された、和田さん(42歳)。2021年1月、貯金が底をつき、ネットカフェで暮らすホームレスとなった。自転車でフードデリバリーを始めると、週4日で9万円以上を稼ぎ、月収は40万円を超えた。しかし、「地に足がついてない状態。いつまで需要があるか分からない」と、将来の不安を口にする。
コロナ禍で加速したフードデリバリーという仕事、貧困から抜け出そうともがく配達員たちの日々を追った…
2023.6.27放送分
ザ・ノンフィクション 特別編
日本最高齢・56歳のストリッパー・星愛美…「星組」の名物メンバー・スーさんがこの世を去る…深い悲しみの中で迎えた33周年イベントで愛美を待っていた出来事とは…
[見逃し配信で32万再生の大反響!]
2022年秋、デビュー33周年イベントの準備を進めていた日本で最高齢のストリッパー、星愛美さん(56歳)のもとに、悲しい知らせが届いた…
愛美さんを応援するために、全国の劇場に駆けつけるファン「星組」の名物メンバーである、元警察官のスーさんが、長い闘病生活の末に、この世を去ったというのだ。
がんと診断され余命宣告を受けながらも、痛みに耐え、各地へ応援に駆けつけてくれていたスーさんは、3カ月前から音信不通となっていた。「生きている限りは愛美さんの舞台を見続けたい」そんなスーさんの思いに応えようと、愛美さんも必死に踊り続けてきた。だからこそ、「33周年イベントは絶対にスーさんに見にきてほしい」そう思っていた愛美さん。さらに、「星組」のリーダー格・ひこにゃんさんも、難病を患い、長期入院をすることに…
踊ることが体力的に厳しくなり、体中の痛みと闘いながら、全身全霊をかけて踊る姿を応援することがきっかけとなり、“ファミリー”のように強い絆で結ばれている「星組」やスーさんの存在は、愛美さんの支えとなっていた。
「星組」中心メンバーたちの支えを失い、踊り続ける気力も体力も消え失せ、ついに「引退」をも意識し始めた愛美さん。デビュー33周年を迎えた最高齢のストリッパーは。どんな決断を下すのか…
2023.6.26放送分
ザ・ノンフィクション 特別編
日本最高齢・56歳のストリッパー・星愛美と踊りに魅せられ応援を続けるファン「星組」の面々…末期がんの痛みに耐えながらスーさんは全国の劇場へ足を運ぶのだが…
[見逃し配信で32万再生の大反響!]
ストリップ劇場で、涙を流しながら踊り子をみつめる女性たちがいる。
彼女たちの視線の先にいるのは、日本で最高齢のストリッパー・星愛美さん(56歳)。愛美さんを見つめる女性たちの瞳からは、涙があふれて止まらない。彼女たちは愛美さんの踊りに何を見ているのだろうか…
愛美さんを全国各地に追い掛ける「星組」と呼ばれる熱心なファンたち。彼女を応援することがきっかけとなり、互いを支え合う“ファミリー”のように、強い絆で結ばれている。
そんな「星組」の中心メンバー、元警察官のスーさんは10年前に退職後、ふらりと入った劇場で、愛美さんと出会った。全身全霊で舞台に立つ愛美さんの姿にすっかり心を奪われたスーさんは、以来、全国各地へ愛美さんの応援に駆けつけるようになる。そんなスーさんをがんが襲ったのは2018年。生きている限り、愛美さんの舞台を見続けると決意し、余命宣告を受けてからも、全身の痛みに耐えて、全国を巡っている…
一方、愛美さんも年々、踊ることが体力的に厳しくなっている。がんにより子宮を全摘出をした体は、リンパの流れが滞り、体中に痛みが絶えない。そして股関節も悲鳴を上げている。それでもスーさんが劇場に足を運んでくれる限りは、踊り続ける愛美さんだが…
そんな中、スーさんとの連絡が途絶えてしまう。スーさんの身に一体何が起きたのか…
2023.6.25放送分
ザ・ノンフィクション 夢を追うタクシー 〜目的地はまだ遠くても〜
タクシードライバーを続けながら芸能界での成功を夢見る2人…女優になるため30歳を過ぎ上京して5年…彼女が流す涙の意味…声優になりたい彼の姿が職場から消えた理由…
タクシードライバーをしながら、夢を追い続ける人たちがいる。
東京・練馬区にある「コンドルタクシー」は、「タクシードライバーと芸能活動の両立OK」という他に類を見ない雇用形態を取っている会社だ。
2022年春、タクシー運転手を始めた中島由依子さん(35)は、交通量の多い都内の道に悪戦苦闘する傍ら、グラビアモデル、女優としての成功を夢見ている女性だ。30歳を過ぎて、奈良から上京したものの、芸能活動は、撮影会の水着モデルや小規模な舞台公演など“鳴かず飛ばず”の状況が続いてきた。彼女が思い描く芸能界での成功には、まだまだ遠い道のり。さらに30代後半に差し掛かる年齢も、重い現実としてのしかかっていた…。
「声優」になる夢を追い、30代を過ぎて岡山から上京した仲田泰浩さん(31)は、親しみやすいキャラクターで、年配の客から人気の運転手。月に数万円のレッスン費と東京での1人暮らしをタクシードライバーの収入が支えている。声優になるためにも、この仕事を失うわけにはいかないのだが、そんなある日、会社から仲田さんの姿が消えていた…。
30歳を過ぎて上京し、大きな夢を追い掛ける2人のタクシードライバー。懸命にもがきながら日々を生きる2人は、果たして目的地にたどりつくことができるのだろうか…。
2023.6.18放送分
ザ・ノンフィクション 僕とあなたのあしたは… 〜海を越えた結婚の行方〜
子供が欲しい…故郷で暮らしたい…台湾出身の妻の願いに思い悩む夫…国際結婚の夫婦に迫る決断の時…移住か離婚か…一人実家に帰省した夫が母に語った本当の思いとは…
2022年夏、海を越えて結ばれた夫婦が大きな岐路に立っていた。
映像制作の仕事をする祐介さん(34)は、20歳で故郷の北海道から上京。気の向くままに職を転々としてきた。今、熱中しているのは筋力トレーニング。鍛え上げた体の美しさを競う大会に出場するほどハマっている。そんな祐介さんを少々あきれながらも見守ってきたのが、台湾出身の妻「心ちゃん」こと詠心(えいしん)さん(32)。
8年前、都内のシェアハウスで出会い、祐介さんの一目ぼれで交際に発展、5年前に結婚した。
劇団四季の舞台メイクに憧れて、東京の専門学校に留学した心ちゃん。現在は、写真館でメイクの仕事をしているものの異国で働く難しさを感じている。30代を迎え、「このまま日本で夫婦2人っきりで暮らしていくのか」という不安を抱えていた彼女が出した答えは「子供が欲しい。子供を育てるなら、家族のいる故郷の台湾に帰りたい」。
そして、それを夫・祐介さんに告げたのだった。
一人、北海道に帰省した祐介さんは、「夫婦の今後」について深く悩んでいた。愛する妻の願いにどう応えるべきか。しかし、祐介さんは「子どもは欲しくない」という思いを抱いていた。心の中には、常に少年時代に、この町で味わったつらい記憶があったのだ。
「台湾への移住」か、それとも「離婚」か。決断を迫られる祐介さんが出した答えとは…
2023.6.4放送分
ザ・ノンフィクション 私は何者なのか… 〜すべての記憶を失った男〜
冬の夜…横浜駅前で目覚めた男は全ての記憶を失っていた…自分の顔も名前も分からない…俺は一体何者なのか…なぜ記憶を失ったのか…本当の自分を探す日々が始まった…
ある日突然、過去の記憶を失ってしまったとしたら…
2019年12月、横浜市西区役所に1人の男性が保護された。「自分に関する、すべての記憶がない」と言う男性、もちろん、自らの名前も・・・
冬の夜、横浜駅前の冷たい石畳の上で目を覚ました。持ち物は、ポケットの底から出てきた31円と、小さなカバン、汚れたタオルのみ。なぜここにいるのか、自分の年齢や名前に至るまで、すべての記憶がなくなっていた。鏡に映った自分の姿を見ても、そこには、見覚えのない男がいる。混乱のまま、当てもなく横浜を歩き回り12日目、食事もろくに取れずに衰弱していたところを、見回りのボランティアに発見された。名前が分からないままでは生活支援も受けられず、仮の名前が付けられた。保護された場所、横浜市西区から、名字は「西」。同姓同名の住民がいないことを順番に確認し、付けられた名前は「六男」。この日から彼は「西六男」としての人生を始めることになった。
医師による診断は、「解離性健忘症」。心に受けた大きなショックから自らを守るため、それにまつわる記憶を全て忘れてしまうという症状だ。過去の自分をすべて消したくなるほどのショックとは何だったのか?自分に家族はいるのか?探してくれている人はいるのか?そして自分は一体、何者なのか…「本当の自分」取り戻すための日々が始まった。
すべての記憶を失ってしまった男性の「自分探しの旅」の行方は…
「ザ・ノンフィクション」2023年5月の放送内容
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2023.5.28放送分
ザ・ノンフィクション 人生ってムズい 〜レモンサワーと車いす〜
ある日突然体が動かなくなった男…人生を狂わせる原因不明の難病…妻と娘とは別居…介護してくれる年老いた両親の元を離れ1人暮らしを目指す男の酒と涙の日々の行方は…
赤ちょうちんが並ぶ路地裏を行く電動車いす。「おっちー」こと落水洋介(39)は自他共に認める“飲んだくれ”だ。何軒もの行きつけがあり、どの店にも飲み仲間がいる。妻と2人の娘とは別居で今は実家暮らし。日々の憂さを酒で晴らす毎日だ。
落水が歩けなくなったのは7年前…PLS(原発性側索硬化症)と診断されて間もない頃だった。PLSは体が徐々に動かなくなり、いずれ寝たきりとなってしまう原因不明で100万人に1人しか発症しない難病だ。会社の営業職として、働き盛りだった自分が徐々に歩くのも困難となり、今では脚を動かすことさえできなくなった。仕事を失い、途方に暮れ実家に戻ったのは、自分の代わりに働き、幼い2人の娘を育てる妻に、これ以上の負担を掛けまいという思いから…
そんな落水を介護するのは70代の年老いた両親。息子を抱きかかえての世話はかなりの重労働だ。ところが、落水はそんな両親に不機嫌な態度で冷たく当たってしまう。申し訳ない気持ち、悔しさ、情けなさがいら立ちとなってあふれてしまうのだという。そんな自分に嫌気が差し、医者に止められている酒をきょうも飲んでしまう…
そんな落水の目標は、実家を出て1人暮らしをすること。複雑な思いで見守る両親をよそに、支援する仲間たちと、実現に向けて動き始めるのだが、そこでもトラブルが…
ある日突然、難病によって運命を狂わされた男の悪戦苦闘の日々の行方を見つめた。
2023.5.14放送分
ザ・ノンフィクション 人力車に魅せられて 3〜浅草 女たちの迷い道〜後編
かつての“問題児”が後輩の指導役に…最大の悩みは大学卒業後の進路…就職活動もやめた彼女に「あなたに夢はないのか?」と問う母…人力車に魅せられた彼女の決断は…
浅草の町を人力車に夢を乗せて駆ける女性たち。なぜ彼女たちは、ここまで人力車に魅せられるのか…
東京・浅草観光の名物とも言える「人力車」。10社以上がしのぎを削る中、「東京力車」は、SNSを駆使した発信を続けるなど、注目を集め、中でも女性俥夫の人数は浅草一だ。
2022年のクリスマス。研修生の指導担当を務める大学4年生の俥夫・ミイ(23歳)は、卒業後の進路を両親に伝えるため、深夜バスで実家へ向かっていた。ミイが決めた進路…それは、企業への就職をやめて、「アルバイトとして人力車を続ける」というもの。
今でこそ指導する側だが、かつては研修生の中でも“問題児”だったミイ。歴代最長となる10カ月も研修生を続け、「卒検」に落ち続ける日々…それでも、一人前の俥夫になれたのは、決して諦めず、自分を信じ続けてくれた先輩たちの存在があったから。これまでの「諦めてしまう自分」とは違い、人力車を引きながらそれぞれの夢を追い続ける先輩たちの姿を見て決意したのだ。「自分も夢を追う人になりたい」と。
しかし、目指す夢や具体的な目標がないまま「アルバイト」の状態を続けることに、両親からは反対の声が…自分の思いを言葉にできないミイは悔し涙を流し、実家をあとにする…そんなミイに、東京力車の社長から思わぬ誘いの声が掛かる。揺れ動く23歳が下した決断とは…
人力車に魅せられた女性たちの夢の行方を見つめた…
2023.5.7放送分
ザ・ノンフィクション 人力車に魅せられて 3〜浅草 女たちの迷い道〜前編
浅草で人力車に魅せられた女たち…かつての「歴代最長の研修生」は今や悩める研修生の指導役に…自らはアナウンサーになるという夢に破れ大学卒業後の進路に悩んでいた…
人力車に夢を乗せ浅草の町を駆ける女性たちがいる。
東京・浅草観光の名物とも言える「人力車」。10社以上がしのぎを削る中で、赤いはんてんがトレードマークの「東京力車」は、SNSを駆使した発信を続けるなど注目を集め、中でも女性俥夫の人数は浅草一。
2022年12月…この日も、20歳の研修生が初めての「卒業試験」に挑んでいた。2人の乗客を乗せ坂道を駆け上がらなくてはいけない人力車。操縦技術はもちろん、町の情報などを覚える必要があり、研修生の約7割が俥夫になれず脱落してしまう厳しい世界。彼女も緊張のあまり結果が残せず、「合格」することはできなかった。そんな研修生の指導担当を務めるのが、大学4年生の俥夫・ミイ(23)。今でこそ指導する側だが、かつては卒業試験に落ち続けた“問題児”だった。「すぐに諦めてしまう自分を変えたい」と、歴代最長となる10カ月も研修生を続け念願の俥夫となったのだ。自分のように失敗ばかりの研修生を導くことにやりがいを感じる日々…大学卒業を間近に控え、ミイは卒業後の進路に迷っていた。元々は、アナウンサーになることを夢見て就職活動をしてきたが「このまま東京力車で働きたい」と考え始めていた。しかし、実家の母親からは猛反対。「あなたは何がしたいのか?」と娘を問い詰める。
一度切りの人生をどのように生きていくのか…浅草の町で夢を載せて人力車を引く女性たちの汗と涙の日々を見つめた…
2023.5.3放送分
2023年5月1日。大阪市内で「復活ステージ」に立ったのは夫婦漫才コンビ、宮川大助・花子。
妻・花子が「余命半年」の宣告を受け休養を開始してから約4年…念願だった夫婦漫才を披露した。
コンビ結成から44年目を迎えた漫才コンビ、宮川大助・花子。結婚後コンビを結成、デビュー直後から様々な漫才賞レースをものにし漫才師としての「地位」を確立。2017年には紫綬褒章を受賞し「名誉」を手に入れ、おしどり夫婦として知られるように「幸せ」も手にした2人。
しかし2018年3月、医師から突然告げられたのは、妻・花子(68)の余命宣告。「余命半年」…腰椎にできたがんは、すでに歩くことも困難なほど、花子の体を蝕んでいた。そこで、大助(73)が下した決断は、周囲にがんを隠しての放射線治療だった。同居する花子の実母にも病を告げず、知っているのは娘・さゆみと弟子の一人とマネージャーのみ。大助と花子のがんとの闘いが始まる。
治療開始から約10カ月。放射線治療が功を奏し、一時がんを克服したかに思えた花子だったが、がんの転移が発見され、立つどころか下半身がマヒし足を動かすことすらできなくなってしまう。しかし、苦しい治療と過酷なリハビリに耐え続ける花子…それは、大助と共に、また舞台で「センターマイクの前に立ちたい」という願いからだった。
夫婦でがんと闘う日々をカメラが見つめた…
「ザ・ノンフィクション」2023年4月の放送内容
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2023.4.30放送分
ザ・ノンフィクション わたし、スナック継ぎます 〜ママは新卒Z世代〜
名門大学を卒業した女子大生が“就職”したのはスナックのママ…世代を超えたコミュニティーの場を作りたい…スナック経営者になった23歳の新米ママの奮闘を追った
2022年春…多くの若者が新たな一歩を踏み出す中、周囲を驚かせる道を選んだ女子大生がいた。
名門・一橋大学を卒業した千里さん(23歳)。友人たちが大手企業に就職していく中、彼女が選んだのは「スナックのママ」になること。東京・国立市の繁華街から少し外れた場所で23年続く小さなスナックの経営を引き継ぐことを決めたのだ。
二十歳の時、初めてスナックに入り、不思議な居心地の良さからアルバイトを始めた千里さん。そのセンスを見込まれ、体力に限界を感じていた70代のママから「後を継がないか」と声を掛けられた。迷った末に「世代を超えたコミュニティーの場を作りたい」と、親の反対を押し切り、店を引き継ぐことになったのだ。
SNSのクラウドファンディングで資金を集め、店を全面リニューアル。できることは、可能な限り全て自分で。掃除に招待状作りと、開店準備に追われながらも笑顔を見せる千里さん。しかし、一人暮らしの部屋に戻ると、頭をよぎるのは不安ばかり…たった一人での孤独な挑戦に、誰にも弱音を吐けず涙を流す夜もあった。
それでも諦めない千里さん。「絶対にスナックのママ」になる。千里さんには、そう決めたある理由があった…
先代ママの思いを引き継ぎ、新たな居場所を作ろうと一人奮闘するZ世代の新米ママの1年を追った…
2023.4.16放送分
ザ・ノンフィクション ボクらの丁稚物語2023 後編 〜ふたりぼっち 夢の行方
4年目の弟弟子が突然の退社…ついに「丁稚」は職人昇格を見送られている6年目の同期2人だけに…果たして「職人」になることはできるのか…夢追う若者2人の6年の物語
令和の時代に若者たちを徹底的に叱って育てる会社がある…
横浜市にある家具の製作会社「秋山木工」。一流の職人を目指し入社した新人たちは、住み込みで5年間修業する、いわゆる“丁稚奉公”。酒もタバコも恋愛も禁止、ケータイ電話は私用で使えず、家族への連絡は手紙だけ。おまけに修行期間は、男性も女性も丸刈り。
2022年秋…若手職人日本一を競う「技能五輪」全国大会へ向けて練習を続けていた丁稚の一人、山田(22)が、突然、秋山木工を去ることに…これで残る丁稚は、2017年入社の内藤(29)と加藤(27)、本来の丁稚期間を過ぎても、職人昇格に「待った」をかけられている同期の2人だけとなってしまった。
「職人希望者がいない」、「入社しても、すぐに辞めてしまう」。さらに、「今までと同じように指導してもなかなか職人のレベルに達しない」と問題が山積みの秋山木工…秋山利輝社長(79)が、半世紀近く続けてきたやり方は、もはや時代に合わないのか…悩める社長はついに丁稚制度の“改革”を決断する…
そして、内藤と加藤には、「人間性を高めること」を条件に、5カ月後に、職人昇格を認められる「修了式」を行うことを告げる。
「一流の職人になりたい」と願い、修業を続けて6年。ふたりぼっちとなってしまった2人の丁稚は、晴れて「職人」になることができるのか…
2023.4.9放送分
ザ・ノンフィクション ボクらの丁稚物語 2023 前編〜泣き虫同期の6年〜
ケータイ・恋愛・酒・タバコは禁止の共同生活…男女問わず全員丸刈り…令和の時代に「丁稚奉公」で職人を目指す家具製作会社に飛び込んだ2人の涙と迷いの6年の記録
令和の時代に若者たちを徹底的に叱って育てる会社がある…横浜市にある家具製作会社「秋山木工」。一流の職人を目指し入社した新人は、住み込みで5年間修業する、いわゆる“丁稚奉公”。酒もタバコも恋愛も禁止、私用のケータイを持つことは許されず、家族への連絡は手紙。おまけに修業期間は、男性も女性も丸刈りだ。
2022年春…職人を目指す新人がやってくるはずの日。毎年、自己紹介の大きな声が聞こえてくる秋山木工だが様子が違っていた。10年前には、毎年10人以上いた職人希望者も、年々その数は減り、この年はゼロに…1年前に入社した2人も1年持たずに辞め、残っている“丁稚”は3人だけ。
2017年に入社、京都で8代続く造園会社の後継ぎとして職人たちを率いるリーダーを目指す加藤(27)。入社同期の内藤(28)は、京都大学を中退し、実家の家具会社を継ぐために修業中。唯一の後輩は、2019年入社の山田(21)だ。
本来ならば、2017年入社で6年目となる加藤と内藤は、5年の丁稚修業期間を終え、「職人」に昇格しているはず…しかし、「職人としての技術や人間性も足りない」と、秋山利輝社長(79)は2人の職人昇格に「待った」を掛けていた。
「職人希望の若者がいない」「丁稚が次々と辞めてしまう」という現実。令和の時代の丁稚制度は果たして存続できるのか…一流の家具職人を目指し、“丁稚”の道を選んだ2人の若者の6年を追った…
2023.4.2放送分
ザ・ノンフィクション 新・上京物語 2023 後編 〜二十歳の決断〜
上京2年目…同期の1人が店を去ったことで残された者たちの心は大きく揺れ始める…厳しい料理の世界でそれぞれの夢に向かい修業する若者たち…「二十歳の決断」の行方は…
2年前の春…東京・浅草の人気洋食店「レストラン大宮」に一流の料理人を目指し上京した3人の若者たち。仕事も任されるようになった2年目…それぞれの夢は深い迷いの中にいた…
上京から1年5カ月。大宮勝雄シェフ(72)が期待を寄せ、店の戦力として着実に成長していた「らいち」が、突然、レストラン大宮を去ることに。「自分の時間が欲しい」と悩み抜いた上での決断だった。「自分で決めたことなら…」と笑顔で送り出した同期の「ちはる」だが、同じ高校から共に上京した彼女の心は、大きく揺れ始めてしまう。
当初の夢だった料理人ではなく、接客のスペシャリストになりたいと思うようになった2年目の「ちはる」。常連客からの信頼も厚く、ワインの知識や英会話を学ぶなど、新たな夢に向かって突き進む日々。その一方で、まだまだ修業中の身、料理の仕込みや開店の準備などに時間をとられることに疑問を抱き始めていた。
「このまま、レストラン大宮で働くべきか…」
悩み始めた「ちはる」の隣では、もう1人の同期「あかり」が、マンツーマンで大宮シェフの教えを受けながら、料理人としての道を真っすぐに進んでいた。
一流の料理人を目指す厳しい世界で、それぞれの夢に向かい、修業の日々を送る上京2年目の若者たち。揺れ動く思いの先に行き着いた「二十歳の決断」は…
「ザ・ノンフィクション」2023年3月の放送内容
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2023.3.26放送分
ザ・ノンフィクション 新・上京物語 2023 前編 〜二十歳 夢の迷い道〜
東京・浅草の人気洋食店で一流の料理人を目指し上京した3人の若者たち…あれから1年…仕事も任されるようになった2年目に待ち受けていた夢の迷い道…揺れ動く心
2021年春、3人の10代の若者が夢を胸に故郷を離れ、上京してきた。
東京・浅草にある洋食の人気店「レストラン大宮」。70歳を過ぎた大宮勝雄シェフは「最後の弟子になるかも」と熱い期待を寄せていた。東京スカイツリーを見上げる店で、「いつか自分の店を持てるようになりたい」と修業を始めた3人…控えめな性格ながら、調理場で先輩の信頼を積み上げていく「あかり」。マイペースぶりを叱られながら、着実に成長し、シェフも期待を寄せる「らいち」。料理人を志したものの、接客にやりがいを見いだし、新たな夢を抱く「ちはる」。
新丸ビル店を任されていた先輩が、長年の夢を叶え、大使公邸の料理人として、海外に旅立った後、店を仕切るのは、入社5年目の古川さん。その下で、共に店を切り盛りするのは、2年目となった「らいち」だ。若い2人で店を支える中、古川さんの中では、レストラン大宮を卒業し、フランス料理の道に進みたいという思いがどんどんと膨らんでいた。「今、自分が店を辞めてしまったら…」。古川さんが夢を実現するためには、後輩たちの成長が不可欠なのだが、この時、頼みの後輩たちの心の中は、大きく揺れ動いていた…
一流の料理人を目指す厳しい世界で、それぞれの夢に向かい、修業の日々を送る3人の新人たち。1年目の試練を無事に乗り越えたものの、2年目に待ち受けていた夢の迷い道。揺れ動く若者たちの2年を見つめた…