日本テレビで放送されている映画番組「金曜ロードショー(金ロー)」のアニメ映画「もののけ姫」を無料視聴する方法について紹介していきます。再放送の情報や、フルの無料動画や見逃し配信はTVer(ティーバー)で配信されるのかなど、昨今はテレビをリアルタイムで視聴するよりもスマホやテレビ、パソコンで視聴したいですよね?
YouTube(ユーチューブ)やbilibili(ビリビリ)、Dailymotion(デイリーモーション)、9tsu、miomio、Pandora(パンドラ)以外の「もののけ姫」の動画配信についてなのですが、現時点では動画配信サービスU-NEXTで配信される可能性があります。
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Contents
「もののけ姫」2023.7.21放送分
★スタジオジブリ最新作公開記念★死の呪いをかけられた少年と犬神に育てられた少女★自然と人間は共に生きることはできないのか★世界中が絶賛した宮﨑駿監督渾身の超大作
北の果てに住む一族の青年・アシタカは“タタリ神”という怪物に姿を変えたイノシシに矢を放ち、死の呪いを受けてしまう。呪いを絶つ方法を探す旅に出たアシタカは、西へむかう途中、森の中で山犬に育てられた不思議な少女・サンと出会う。サンは森を荒らす人間と闘っていた。アシタカは、すべての生命を司るシシ神の住む“シシ神の森”を経て、製鉄場“タタラ場”にたどりつく。その夜、サンがタタラ場に襲撃をかけてくる!
「もののけ姫」の出演者
<アシタカ>松田洋治、<サン>石田ゆり子、<エボシ御前>田中裕子、<ジコ坊>小林薫、<甲六>西村雅彦、<ゴンザ>上條恒彦、<トキ>島本須美、<モロの君>美輪明宏、<ヒイさま>森光子、<乙事主>森繁久彌
監督・演出
【監督】宮﨑駿
原作・脚本
【原作・脚本】宮﨑駿
音楽
【音楽】久石譲
制作
スタジオジブリ
おしらせ
▼放送中リアルタイムで感情を共有できる施策「金曜ロードシアター」を実施!今回は番組ナビゲーターのサッシャがリアルタイム参加予定。皆で共感しながら作品を楽しもう▼ツイッターでは放送中に映画をより楽しめる番組情報配信中▼原語で楽しみたい方は、副音声&文字放送で!
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「もののけ姫」のあらすじ・ネタバレ
中世(室町時代の頃)と思われる日本が舞台。東と北の間にあると言われるエミシの村に住む少年アシタカは、村を襲ったタタリ神と呼ばれる化け物を退治した際、右腕に死の呪(のろ)いを受けてしまう。その正体は、何者かに鉛のつぶてを撃ち込まれ、人への憎しみからタタリ神と化した巨大な猪神(ナゴの守)であった。アシタカは呪いの為村を追われ、呪いを絶つ為にも猪神が来た西の地へと旅立つ。
アシタカは旅の道中、乱妨取りに奔る地侍との戦いや謎の男ジコ坊との出会いを経て、古い神が棲むという"シシ神の森"に向かう。谷川の岸に着くと、そこには谷に落ち川に流され、気絶している男達がいた。彼らを岸に助け上げ対岸を見ると、そこには傷ついた山犬と1人の少女の姿があった。山犬と少女はアシタカをにらみつけ、その場を去っていく。
その後アシタカ達は、森の端でコダマに会う。案内されるように森の中を進み、奥の池の岸に辿り着くと、そこには金色に光る鹿のような生き物(シシ神)の姿があった。その姿をとらえた瞬間、アシタカの腕のあざが激しく反応する。
シシ神の森を抜けて男達の村に着くと、そこは「タタラ場」と呼ばれる、鉄を作る村であった。その地を治めるエボシは「石火矢」と呼ばれる火砲を村人に作らせており、それを使って森に棲む「もののけ」や、村の鉄を狙う地侍達から村を守っていた。
彼らは鉄を作るために自然を破壊しているという自覚はあったが、シシ神やもののけ達を敬っている訳ではなかった。アシタカはそこで村人達の話を聞くにつれ、彼らにとってエボシという存在は、生きる希望を与えてくれるものであることを知る。そして同時に、自分に呪いを与えた猪神に鉛のつぶてを撃ち込んだのも実はエボシである、という事実を知ることになる。
その夜、エボシの命を「もののけ姫」が狙いに来る。その正体はアシタカが川岸で会った、山犬に育てられた人間の娘、サンであった。アシタカは窮地に陥ったサンを救うが、同時に瀕死の重傷を負ってしまう。アシタカは倒れながら「生きろ」とサンに語りかけるも、人を憎むサンは聞く耳を持たず、アシタカを殺そうとする。しかしその時、サンはアシタカから「美しい」と言われて動揺し、思い留まる。
その後サンは、アシタカを生と死を司る神であるシシ神の前に連れて行く。シシ神がアシタカの傷を癒すのを見た彼女は、アシタカを生かすことと決め、介抱する。アシタカは次第に心を開いていくサンの姿を見て、森と人が争わずに済む道は無いのか、と思い悩むようになる。
その頃タタラ場には、エボシにシシ神殺しをさせようとする怪しげな装束の男達が集結していた。彼らを率いるのはジコ坊である。男達は天朝よりシシ神殺しを許可され、不老不死の力があると噂されるシシ神の首を狙っていた。エボシ達もまた、森を切り開くのをもののけ達に邪魔されたくなかったため、協力を約束したのである。タタラ場を出発したエボシ達は、人間との最終決戦を行おうとする猪神の大群と大戦争を始める。ところが、エボシが留守にしたタタラ場は、鉄を狙っている侍の集団に襲われてしまう。
日が暮れる中、森の中でアシタカはシシ神の池に向かうエボシに会い、神殺しを止めて侍に襲われている村に帰るよう伝える。彼女と別れたアシタカはサンを探しに森の奥へ行くが、エボシは構わず池に向かうのであった。
池で月光を浴び、夜の姿に変わろうとするシシ神を見つけたエボシは、気絶したサンを抱えたアシタカが止めるのも構わず、遂にその首を取る。するとシシ神の体から不気味な体液が大量に飛び散り、それに触れた者達は死に、木は枯れてしまう。やがて体液は津波のような勢いで山を埋め尽くし、森は枯れ果てて、タタラ場も壊滅してしまうのであった。
目覚めたサンは、森を見て森が死んだと絶望し、人間に対する憎しみを爆発させる。しかし、アシタカはまだ望みはあるとサンを説得し、二人は協力して、シシ神の首を持って逃げようとするジコ坊を押し留め、首をシシ神に返す。シシ神は首を取り戻したが、朝日を浴びると同時に地に倒れて消える。その瞬間に風が吹き、枯れ果てた山にはわずかながら緑が戻り、アシタカの腕の呪いも消えた。
アシタカのプロポーズに対し、サンは「アシタカは好きだが、人間を許す事は出来ない」と答える。アシタカは「それでもいい、サンは森で私はタタラ場で暮らそう、共に生きよう」と語る。エボシもタタラ場の村人達に、「新たに良い村を作ろう」と語りかけるのであった。
最後に、倒れた一本の大木の上に芽生えた若木の横に、1体のコダマが現れて、頭を動かしカラカラと音を立てる場面で終わる。
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TVerでの動画見逃し配信は?
TVerは、在京民放キー局5社(日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビ)と、在阪民放5社(MBS毎日放送、ABCテレビ、関西テレビ、読売テレビ、テレビ大阪)、広告代理店4社(電通、博報堂DYMP、ADK、東急エージェンシー)が共同出資した株式会社TVer(旧・株式会社プレゼントキャスト)が運営するOTTサービス。
海賊版コンテンツ・不正コピーの防止・対抗を目的として2015年10月26日にサービスが開始された。スマートフォンやタブレット向けのTVer専用アプリやPC上のウェブブラウザを利用して、民放テレビ局が提供するテレビ番組や動画コンテンツを視聴することができる。
在京民放5社は、当サービスの開始以前から独自の見逃し配信サービスをそれぞれ運営しているが、「TVer」はこれらを一元的に集約させたポータルサービスとしての役割も担う。
インフラにブライトコーブの動画配信プラットフォームBrightcove Video Cloudと機械学習を使ったエンコード技術Context Aware Encodingを採用している。
もののけ姫はTVerで配信される?
配信は、放映から1週間程度の期間(次回放送がそれを超える場合は、遅くとも次回放送開始前まで)行われ、従来の放送と同じようにコマーシャルが挿入される形式となっている。テレビジョン放送とネット配信とで権利処理が大幅に異なるため、それらの関係で配信対象外となる放送回もあるほか、番組出演者が配信期間中に不祥事を起こした場合も即座に配信終了となるが、当該パートを削除された上で再開されることもある。また、一部の2時間以上に拡大された特別番組など、長時間番組は複数のパートやコーナー別に分けて配信されることもある。
サービス開始当初は、全国ネットでの放送番組(準キー局制作番組や系列BSデジタル局の番組を含む)を中心とした番組ラインナップであったが、2016年秋から2018年春までにかけて全ての準キー局系の見逃し配信サービスが参画し、番組の直接配信を開始したことにより、放送エリアが制限されているローカル番組の視聴も可能となった。これ以降、準キー局以外の系列局が制作したローカル番組も順次配信が行われている。
開始当初の配信番組はドラマ作品等が中心だったが、年を追うごとにバラエティ・アニメ・料理番組等ラインナップを増やし、2023年1月現在ではゴールデンタイム・プライムタイム等の番組を中心に約400番組以上がラインナップされている。また、ドラマ・アニメ作品等では本サービス開始前に放送された作品(概ね1950年代から2010年代までの物)や、オリジナル作品等が配信されることもある。ニュース・情報番組等については未だに、基本的に配信していないが、東日本大震災やSDGsなどのキャンペーン企画実施時に例外として配信する場合がある。ただし、全国ネットの番組であっても権利処理が難しいもの(映画番組等)や、製作側の事情から当サービスで配信が行われない番組もある。
配信番組は基本的に主音声(第1音声)のみが配信される。そのため、音声多重放送且つ副音声(第2音声以上)にて、2か国語放送や解説放送や副音声付放送等が行われた場合は副音声版を別途配信することもある。
「TVer」ではradiko(プレミアムを除く)とは異なり、配信番組の視聴にあたって国内でのエリア制限は施されていないことから、配信対象番組で放送枠の移動がある場合は、必ず放送時間のところに「一部地域をのぞく」の表記が入る。これは系列局が無い地域かクロスネット局で同時ネットの対象から外れた番組において遅れネットか非ネットの時があるため。一方、海外での利用はできず、この点は同様である。
2019年8月26日には、公共放送である日本放送協会(NHK)が制作する番組についても配信が開始された。広告放送が禁止されている同協会の性質上、NHKの番組をTVerで視聴する際にはコマーシャルは流されず、代わりに同局の番組宣伝などが流れる。なお、TVerでのNHKの番組視聴は受信契約の対象外であると同協会広報局が回答している。
2020年からは独立放送局も参入し、同年10月からはテレビ神奈川(tvk)、翌2021年4月からは群馬テレビ、同年7月からはテレビ埼玉(テレ玉)、2022年2月からは東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)、3月からは千葉テレビ放送(チバテレ)、4月からはワールド・ハイビジョン・チャンネル(BS12 トゥエルビ)制作番組の配信をそれぞれ開始した。
※もののけ姫は現在TVerで配信されていません。
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「もののけ姫」の番組情報
「もののけ姫」は、1997年にスタジオジブリが発表した長編アニメーション映画作品。監督は宮崎駿。キャッチコピーは、「生きろ。」。
興行収入193億円を記録し、当時『E.T.』が保持していた日本の歴代興行収入記録を塗り替えた。
1980年(昭和55年)に宮崎駿がアニメ企画案のイメージボードとして構想した同名の作品があり(『宮崎駿イメージボード集』。ISBN 4-06-108068-7。1983年に収録)、1993年(平成5年)にそれを基にした絵本(『もののけ姫』。ISBN 4-19-860040-6。)が出版されている。
1994年にアニメージュでの『風の谷のナウシカ』の連載を終えた宮崎は1人準備班を立ち上げ最初の案を破棄して別ストーリーを構想。途中、『耳をすませば』や『On Your Mark』の製作で中断するも1995年4月3日に再開し安藤雅司作画監督と共にキャラクター作りから本格的作業をスタート。同年4月19日に企画書が完成。5月14日に屋久島5泊6日のロケハンをし帰京後の5月22日にスタッフルームが設けられる。
主題歌「もののけ姫」(作詞 - 宮崎駿 / 作曲・編曲 - 久石譲)を歌う米良美一は、女性のような高い声で歌うカウンターテナーが話題になり、この作品によって広く認知されるようになった。声優は『平成狸合戦ぽんぽこ』のおキヨの石田ゆり子、『紅の豚』のマンマユート・ボスの上條恒彦、『風の谷のナウシカ』のナウシカの島本須美とアスベルの松田洋治といった過去のジブリ作品にも出演した者が起用されている。
作画枚数
これまで宮崎駿の監督した長編アニメは、おおよそ5万から7万枚ほどの作画枚数で製作されてきたが、本作では14万枚以上もの枚数が使用された。宮崎は「ジブリを使いつぶす」ほどの覚悟で桁外れの労力と物量を本作に投入したというが、以降の『千と千尋の神隠し』(約11.2万枚)や『ハウルの動く城』(約14.8万枚)、『崖の上のポニョ』(約17万枚)もほぼ同規模かそれ以上の枚数であり、スタジオジブリの制作体制そのものを刷新する結果となった。
デジタル体制への移行
スタジオジブリ最後のセル画と絵の具を使った作品となった。この作品でもサンの顔に付いた血糊やデイダラボッチを3DCGで作った他画面の多重合成も行われ、製作スケジュールの追い込みでデジタル彩色も一部使用されていたが、以降のジブリ作品は線画をコンピュータに取り込み、デジタル彩色の手法を用いるフルデジタル処理で製作されるようになった。
また、タタリ神やデイダラボッチの動く触手も、3DCGのパーティクルによる流体シミュレーション機能を応用して制作されている。ラストの植物が芽吹き再生していくシーンでも3DCGによる制作が行われており、こうした3DCGを積極的に利用した最初のジブリ作品となった。
美術イメージ
本作は背景も総力を挙げるために美術監督5人制とする。まず1995年5月14日に山本二三、田中直哉、武重洋二の3人が宮崎駿監督と安藤雅司作画監督、動画チェックの舘野仁美、太田清美、福留嘉一らと共に舞台となるシシ神の森を描くために屋久島5泊6日のロケから参加。帰京後、武重は『On Your Mark』のため一時降板。
同年6月10日に男鹿和雄が参加しアシタカが住むエミシの村を描くために白神山地の取材に訪れている。青森県の鰺ヶ沢町、津軽峠、天狗峠、一ツ森町などを写真を撮ったり絵を描いたりしながら歩き回り、その時のイメージを作品にちりばめている。その後、同年7月1日に黒田聡が7月11日に武重洋二がそれぞれINし、さらにCG的背景を創ろうと福留嘉一が特殊美術に任命され、11月5日に山本がチーフとなる。
「神殺し」のモチーフ
作中で描かれる「神殺し」のモチーフは、小説『ギルガメシュ』からの影響であるが、過去に作者の梅原猛からアニメ化の要求があった際は、映像化するほど惹かれないとして断っている。本作を観た梅原は、似ているようで別物だと語っている。
ハンセン病
宮崎はこの作品を通してハンセン病への考えを表現した。
タイトル
鈴木プロデューサーのもとに宮崎が訪ねてきて「鈴木さん、タイトル変えようと思うんだけど、『アシタカ記』でいこう」ということになり話はそこで終了した。鈴木敏夫プロデューサーは直感的に『もののけ姫』というタイトルが気に入っていたので、金曜ロードショー内で放送した製作告知CMの初報を『もののけ姫』のタイトルで強行して制作した。しばらくしてことの次第を聞き付けた宮崎はさらに食い下がることはなかった。
キャッチコピー
映画公開時のキャッチコピー「生きろ。」は、糸井重里によるもの。完成までには糸井と鈴木敏夫プロデューサーの間で激しいやり取りがあり、没になったコピー案は50本近くあった。主な候補に「おそろしいか、愛しいか。」「だいじなものは、ありますか。」「おまえは、まぶしい。」「昔々は、今の今。」「死ぬのと、生きるの、どっちが好きだ。」「死ぬなっ。」などがある。
音楽
音楽を担当した久石譲は、映画公開の2年前に宮崎駿と打ち合わせを行った際、映画の内容よりも今なぜこの作品を作らなければならないかという覚悟の話をされたという。宮崎の熱意に圧倒された久石は本作の音楽をフルオーケストラで書くことに決め、管弦楽は東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団が担当した。これまでの宮崎作品では臨時編成のオーケストラによる演奏であったが、本作で初めて常設のプロオーケストラが起用された。
久石は本作のためにYAMAHAのVP1や、AKAIのサンプラーなどを使用したデモを制作し、そこからさらに本編のためのオーケストラスコアを書き上げた。音楽はオーケストラが主体であるが、シンセサイザーが全編で多用されているほか、和太鼓、篳篥、龍笛などの和楽器や、南米のケーナが使用されている。久石は本作を次作の『千と千尋の神隠し』と共に、「スタンダードなオーケストラにはない要素を導入しながら、いかに新しいサウンドを生み出していくか、というチャレンジを試みていた時期ですね」と述懐している。
冒頭の「ドーン」という音は、サンプリングのグランカッサとエスニック系の太鼓、シティ・フィルの大太鼓、ティンパニなどをミックスした合成音で、映画館では椅子が振動する効果が出るほど一つの音に対してもこだわって作られた。久石は「今回は悔いが無くなるまで最後まで仕上げたと思ってます。ひきずるモノがまったくありません」「この仕事、終わってほしくない。でも寝てないから早く終われとか色々思いました(笑)」と述べている。
これまでの宮崎作品のエンドロールは全て絵を入れていたが、本作では文字だけになっている。そこに主題歌とメインテーマが流れるが、宮崎は「これはやっぱりきちんと聴くに値する音楽になったなと思います」「その音楽だけはそのまま座って聴いていて欲しい」と語り、本作の音楽について「自分達の作品に最もふさわしい才能を探したあげく、結局、いつも久石さんにたどり着くという繰り返しだった」と述べている。
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「もののけ姫」の主な出演者情報
アシタカ
本作の主人公。17歳。ヒイ様は「アシタカヒコ」と呼ぶ。エミシ(蝦夷)がヤマト(大和、ヤマト王権または大和朝廷)との戦い(平安時代に起きた坂上田村麻呂の蝦夷征討)に敗れてから500年余り経過し、朝廷や将軍も衰えていた時代に、東と北の間にあると言われる村に生まれた、アイヌ民族であるエミシ一族の数少ない若者(エミシ一族も既に衰亡しつつある事をヒイ様達が口にしている)。エミシ一族の長になる為の教育を受けた、王家の血を引く少年であり、それにふさわしい気品を持つ。無口であるが正義感が強く、また潔く、村を襲おうとするタタリ神に矢を放ち、命を奪う事と引き換えに死の呪いを受ける。それがきっかけとなり、村を追われる。村を出る前に、ヒイ様達の前でまげ(成人した男子の証)を切り、御神体の岩壁に捧げた。まげを切った時に、彼は村の人間として暮らす資格を捨てた。彼の矢尻は黒曜石製。蕨手刀を持つ。
右腕には、呪いの印である「赤黒いあざ」が残る。それは「強大な力を与える代わりに、少しずつ呪いが進行して命を奪っていく」というものである。このあざは強大な力を発揮する時に、黒い蛇状に変化する事があり、タタリヘビという。人を傷つけようとしたり、タタリ神が恨みを持っていた人が近くにいたりすると、呪いが暴れ出す。呪いが暴れると、アシタカに人を殺す気はないが、制御できないあざの力のせいで殺す事になる。人を傷つけたり、殺めた後には呪いが進行している。タタリヘビが現れた時は不明であるが、あざが暴れている時は、痛みと熱を発する為、その後は、水をかけたり水に浸したりして、痛みと熱を取る。首を奪われた事で命を奪う黒い体液をまき散らし、暴走していたシシ神に、サンと共に首を返し、シシ神の風を浴びた後、右手に傷あとは残ったもののあざは消え去り、呪いによる死から免れる事が出来た。
狩猟で鍛え上げた、優れた弓術と高い身体能力とを持つ。また、トキいわく「いい男」で、タタラ場に住む女達にもモテていた。エミシ一族は自給自足の為、硬貨を持たない。監督の話によると、エミシの村に近い東北は金の産地なので、彼は砂金の大粒を持っていた。
サン
本作のヒロイン。15歳。もののけ姫。犬神(山犬)に育てられた人間。モロの君によると「森を侵した人間が、我が牙を逃れる為に投げてよこした赤子」だという。顔に赤い逆三角形の入れ墨、白い山犬の尾付きの毛皮のマント、白い袖なしの服と、その下に紺色の袖なしの服、白い袋状の革靴。戦う時は赤い土面と耳付きの白い山犬の毛皮を被る。山犬の牙で出来た短剣と槍を持つ。アシタカと会った時、彼女はモロの君が負った石火矢(いしびや)の傷から、鉛の毒を含む血を口で吸い取り、吐き出していた。
自然を荒らされた恨みから人間を深く憎んでおり、巨大な山犬にまたがり、タタラ場やエボシ御前に何度も襲撃を繰り返す。自分は山犬だと強く思い込むが、アシタカに会い、荒ぶる神々と人の間で心が揺れ動く。山犬を美しいと思い、自らを醜いと思っているが、アシタカの「美しい」との一言にひどく動揺する。アシタカがシシ神に助けられた後、彼を介抱し、彼に口移しで干し肉を食べさせたりした。その後、気絶していた彼が目覚めた時に、彼女が「(ヤックルが)話してくれた。お前の事も古里の森の事も」と言ったが、ヤックルは人語を話す事の出来ない普通の動物である他、後に彼女が無言の山犬から玉の小刀を受け取る場面、終盤で彼女が無言の猪神から乙事主の居場所を教えてもらう場面から、彼女には彼等のテレパシーを感じる能力がある事を示唆している。また、森の外からの山犬の遠吠えを、彼女が森の中で聞き意味を理解する場面から、彼女には山犬の吠え声を理解する能力がある事も示唆している。
名前は、1980年に宮崎駿がアニメ企画案として構想した作品のヒロインが「三の姫」(三番目の姫)であった事に由来する。
映画の最後に言った「アシタカは好きだが、人間を許す事は出来ない」は、アシタカのプロポーズに対する答えである。監督いわく「(あの後)二人はしょっちゅう会っている」。その証拠に、アシタカは「それでもいい。サンは森で、私はタタラ場で暮らそう。共に生きよう。会いに行くよ」と返している。
アシタカが気絶して数日間眠っている時に、糸と針で完全にアシタカの衣服が修繕されていて、山犬の子供としてだけでなく人間としての家事能力も高い。
明確な根拠はないが、タタラ場は子供がおらず、子供を産み育てる余裕がないので産児制限をしているらしく、リーダーであるエボシの子供(サン)でさえ生贄として遺棄されている可能性が高いという説がある。サンは三女であり、2人の姉(長女、次女)がいるという説がある。
サンの父はエボシが殺害した元夫の倭寇の頭領説やゴンザ説等がある。
エボシとサンの格闘戦では、サンは本気でエボシを殺そうとしているが、エボシはサンをなめてかかっていて殺そうとはしていないという見方もある。
監督の話によると、今はまだ子供が産まれる時期ではない状態のタタラ場だという説がある。
シシ神(ディダラボッチ)
生命の授与と奪取を行う森の神。イメージボードでは鹿神(ししがみ)。夜に命を奪ったり、命を与えたりしている。夜そのもので、神の中では下級に位置する。新月の時に生まれ、月の満ち欠けと共に誕生と死を繰り返す。その首に不老不死の力があると信じられている。昼の姿は枝分かれした、樹木の角が無数に頭頂部から生えた、猿のように赤い人面の鹿(人間のようなアーモンド型の目〈瞳の色は赤〉、ヤギのような耳、猪のように前身が発達した胴体、カモシカのように長い体毛〈毛色は脚と尾および頭頂部から背面にかけては薄茶色、顔面の下から腹部にかけては白〉、小さな犬のような尾、3つの蹄のある鳥のような脚といった、無数の動物の様態〈角は植物で出来ている〉を持つ)のような生き物で、水面を浮いて歩く。地面では歩く度、足下で植物が一斉に成長しては枯れる。夜の姿は頭と背中に無数のとげのようなものがついたディダラボッチで、独特の黒い模様と半透明な体を持つ。身長十数mの巨人。体内で青い光を放ちながら、夜の森を徘徊し、森を育てている。人語を話す事は出来ない。アシタカが負った石火矢の傷を癒した。また、エボシに新石火矢で二回目に撃たれそうになった時に、新石火矢を撃てないようにするために見つめると、木の部分に枝葉が生えた。
月光を浴び、夜の姿に変わり始めた瞬間にエボシの新石火矢で首を飛ばされた際は、シシ神の姿で首の付け根から黒い体液が飛び散った後、ディダラボッチの姿で首を求めて暴走を始め、あらゆる生物の命を吸い取った。命を吸い取り過ぎて動きが鈍くなった上、朝日を浴びて消滅寸前となり、すんでのところでアシタカとサンの手で首を返されたものの時既に遅く、倒れると同時に消滅してしまった。その際、辺り一帯に行き渡る程の暴風を起こし、その風の力によって枯死していた山々の植物を甦らせた。黒い体液は、水に浮き、水上では動きが遅くなる。
アシタカとサンが首を返す直前に、首から流れ出る体液に触れ、タタリ神の黒いあざが二人の全身に広がるが、首を返し、シシ神の風を浴びた後、二人の全身のあざが消え、アシタカの右腕の呪いのあざも、右手に薄く小さく傷あとの状態になり、呪いは消えている。
さらにタタラ場の傷病者(甲六ら)やエボシ(右腕をモロに食いちぎられた)、アサノ軍の侍との交戦の矢によって負傷していたヤックル(アシタカが牛飼い頭に頼んで預けて、男衆と共にいかだでタタラ場に帰還途中に日の出を迎えた)、サンを乗せていた山犬の傷もシシ神の風で完全に治癒している。
モロの君(きみ)
二本の尾を持つ白い巨大な300歳の雌の犬神(山犬)。シシ神の森の近くの山頂の洞穴にサンや子供達と共に棲む。乙事主とは百年ほど前まで恋仲であった。実子の2頭の山犬同様に、人間に捨てられたサンを育て、娘として愛している。人語を解し、高度な知能と強靭な力を持つ。犬神として恐れられているが、子供想いの母性的な性格であり基本的には温和で争いを好まない。サンと同様に人間を嫌っている。シシ神の森を侵すエボシ御前を憎み、命を狙っている。ナゴの守同様にエボシから石火矢による傷を負わされ、既に身体が弱り、寿命が迫っているが、タタリ神と化したナゴの守と違い己の死を受け入れている。サンを人として解放しようとするアシタカには厳しく当たる一方、サンに対して「彼と共に生きる道もある」と諭す場面もあった。最期は、タタリ神になりかけた乙事主からサンを取り返し、彼女をアシタカに渡した後に、力尽きて倒れ、首以外はシシ神の体液に触れるが、執念で首のみで動き、エボシの右腕を食いちぎり、そのままシシ神の体液の中に飛び込んでいった。
モロ役について、美輪は声を吹き込む前に宮崎から「モロはいわば観世音菩薩なんです」と告げられた。加えて「普段の美輪さんのまま演じて下さればいいですよ」と告げられ、アフレコはある程度スムースにいった。
しかし終盤モロが乙事主に「もはや言葉まで無くしたか」と言うシーンで、美輪は台本だけではモロの感情がつかめなかった。そこで美輪がシーンの意図を尋ねると、宮崎はニヤリと笑って「遠い昔モロと乙事主は"いい仲"(恋愛関係)だったんです」と告げた。この一言で美輪は全てを理解して演じると、一発でOKがもらえたとの事。
猪神
人語を話す巨大な猪の神。大半は焦げ茶色の毛並みで、例外は白い毛並みの乙事主と茶色の毛並みであるナゴの守。
人間を憎んでいる点では山犬と同じである他、一族の結束が強く、自らの誇りを優先する傾向があるが、それゆえに凝り固まった考えをしており、九州の山の主である乙事主と共にシシ神の森に来た猪神達と山犬との会談でも、ナゴの守の死を「山犬がシシ神を一人占めして、助けずに裏切った」、「山犬がナゴの守を食い殺した」と決めつけて非難した。終盤で人間と戦う前に、モロによると、シシ神の森の近くの森を、乙事主達が食い荒らしたという。その後、乙事主を除く猪神全員が白い泥を体に塗り、戦いの為の化粧をした。
作中ではタタリ神に変貌したナゴの守がアシタカに討たれ、乙事主と共に人間に総攻撃を仕掛けた多数の猪神も乙事主を除いて全滅、さらに乙事主自身もタタリ神に変貌しかけた挙げ句、シシ神に命を吸い取られた。
ナゴの守(かみ)
冒頭で登場したタタリ神の正体であり、アシタカがタタラ場に赴くきっかけとなった巨大な猪神。乙事主と共に来た猪神達からは美しく強い兄弟だと称されている。
元々は現在のタタラ場の領域にあった森に生息している猪神達を束ねる主であり、森を切り開こうとする人間を排除し続けていたが、エボシ御前が率いて討伐に乗り出してきた石火矢衆の石火矢により同胞は殺され、自身も重傷を負い、苦しみと死への恐怖、劣勢から森を逃げ出し、長い逃避行の中で呪いを取り込みつつ、怨念などの負の感情を増大させ、ついにはタタリ神に変貌、前述の森から遥か遠く離れたアシタカの村へとたどり着くと人間を襲おうとし、止めようとしたアシタカの右腕に呪いを掛けたが、彼に討たれた事で本来の姿と意識を取り戻し、彼の魂を慰め鎮めたいというヒイ様に対して、人間達への呪詛の言葉を吐きながら溶け、骨と化した。その後ヒイ様の命令により村で塚に埋葬された。
アシタカがタタラ場に到着後に、山犬の攻撃で谷に転落して死亡した牛飼いの通夜の際に、男衆の間でアシタカに説明するエボシの偉業としてナゴの守退治が話題に上がり、アシタカの右腕が暴走しかけた。
アシタカの右腕の暴走は、エボシに秘密の園の病者を紹介される際にも(病者達がエボシに頼まれ、新石火矢を開発中なのを見て)、エボシを殺害しようとして発生し、彼が左手で必死に抑えたが、結局は病者の長の説得で完全に収まった。
乙事主(おっことぬし)
四本牙を持つ巨大な白い猪神。500歳の最長老。
老齢のために目は既に見えないが、嗅覚と洞察力が鋭く、ジコ坊達の偵察を見抜き、また重傷の身でありながらも巨大な岩を体当たりで粉砕する等身体能力も高い。
モロいわく「少しは話の分かるやつ」であるが、死ぬと分かっていても猪神一族の誇りを優先してしまう事があり、モロとの別れ際には、「たとえ我が一族がことごとく滅ぼうとも、人間に思い知らせてやる」と呟いている。モロの君とは旧知の間柄で良い仲(元々は恋人同士であった)であり、森を侵す人間を憎んでいる点では意見が一致しているものの、人間への対抗の方針を巡って意見が対立しており、百年ほど前に別れた。また自分の一族が、食料として人間に狩られかねないほどに弱体化している事に焦燥感を募らせている(他の猪神は彼より体が小さい。また、彼が「〈一族〉みんな小さく、バカになりつつある」と言った)。彼がテレパシーを感じる能力を使って、アシタカの片手からナゴの守の匂いを嗅ぎ取り、ナゴの守の最期の様子を知ったと思しき描写がある。
一族であるナゴの守の死を受け、鎮西(九州)からシシ神の森を守るために他の猪神を率いて海を越えて渡来、人間に大攻勢をかけるも、身体中から血を流すほどの重傷を負い、サンと共にシシ神の池へ向かう途中、死んだ猪神の皮をはいで被ったジバシリを「甦った一族」と誤認、罠に気づいたサンの制止も聞かずに錯乱状態となりながら池へ暴走する。途中で倒れた彼に皮を被ったジバシリが毒矢を突き刺し、戦闘による傷の痛みと毒による苦しみによりタタリ神へと変貌し始めた。名前の由来は、宮崎の別荘があった長野県諏訪郡富士見町の乙事から(下のエボシ御前、甲六等も同じ)。
宮崎駿はモロと乙事主が昔は恋人同士であった事を絵コンテや台本に明記せず、美輪明宏のアフレコの出来に不満で、大急ぎでアフレコスタジオに駆け込んで、美輪に修正を指示し、元彼の乙事主へのモロの対応として、色恋を表現した女らしい高い声で演技をしてもらい、宮崎は満足した。
モロの子
人語を解する2頭の白い犬神(山犬)の兄弟。母より体が小さい。月夜に森の端から出てくる時に、目が黄色く光る場面がある。共に作中で名は呼ばれないので不明。サンを乗せ、共に人間と戦う。サンに甘える場面がある為、弟分らしい。終盤で1頭がアシタカをエボシの所へ案内する途中で、自分より足の遅い彼を乗せた。前述の1頭は、アシタカとエボシが森の中で再会した直後に、アシタカを置いてサン達の所へ向かった。終盤でサンを乗せていた1頭は、サンと重傷を負った乙事主と共にシシ神の池に向かう時、彼も傷ついている。だが、彼の傷はシシ神の風で治った。
猩々
猿神。ニホンザルより大型の霊長類。濃い灰色の体毛(夜は黒く見える)。黒い瞳(夜は目が赤く光って見える)。人語を話す事が出来る。夜ごと崩された斜面に集まり、森を取り戻す為、木を植えようとする。森を奪った人間を憎んでいる。人間を倒す知恵を得るために人間を食べようと考え、サンに重傷を負ったアシタカを渡すよう要求する。エボシと猪達の戦いの直後、森に入ってきたジバシリにおののき逃げ出す。
コダマ(木霊)
精霊の一種で、豊かな森林に棲む。白い体や淡い緑色の体を持ち、頭を動かすとカラカラという音が鳴る。この音でシシ神を呼ぶ。暗い森の中や夜に淡く光り、半透明になったり姿を消す力を持つ。人語を話す事は出来ない。アシタカが森の端でコダマ達と会った時「ここにもコダマがいる」と言っており、エミシの村の近くの森にもいる模様。その後、森の中でコダマ達が集まる一本の大木を見て彼が「お前達の母親か。立派な木だ」と言った。怪我人をおんぶしているアシタカの真似をしたり、森の中で迷ったアシタカを導く等、特に人間に敵意を持っている訳ではないらしい。キャラクターデザインは、森に何かいるのが見えるというスタッフの手によるもの。
ディダラボッチの黒い体液に命を吸われ落下した個体も多いが、最後に生き残った1体が頭を振り回してカラカラと音を鳴らす。
監督とジブリスタッフの話し合いの中で、コダマは数百年〜数千年単位の長期に渡って森の中で成長して、最終的にはトトロになるとされており、『となりのトトロ』に登場した大トトロも、コダマが本作『もののけ姫』の室町時代から『となりのトトロ』の現代(昭和30年代)まで、500年程度経過した姿とされる。
タタリ神
作中で登場した巨大な荒神。動くだけで足元の植物や地面を焼けただれたものに変える等、無差別に呪いと死をまき散らす為、人間から恐れられている。
元々は猪神であり、瀕死の重傷を負い、死への恐怖と人間への憎しみによって呪いを集めて変貌した姿で蛇状の触手をまとっている。
作中で登場したタタリ神は2頭おり、それぞれ姿や経緯が異なる。
ナゴの守
赤黒い蛇状の触手で覆われた姿。目が赤く光る。触手を変幻自在に操る事が出来、本来の姿では不可能と思われる行動(垂直に近い岸壁を這ったり、低姿勢で森の中を爆走したり、機械的に方向転換したり等)を取る事が可能。
アシタカの村を襲おうとした際、彼に左目を矢で射抜かれるも、触手を伸ばして彼の右腕にまとわりつき呪いを残したが、最期はこめかみを矢で射抜かれて倒れた。
乙事主
身体中の至る所から赤黒い蛇状の触手が生えた姿。ナゴの守と違い完全なタタリ神ではないが、言語能力を失い、血を吐きながら猛進する等かつての面影は無くなった。
サンを取り込み、彼女を取り戻そうと体に取り付いたアシタカを大きく振り払った後、モロの君にサンを取り返された。その後、こちらへ向かって来るシシ神の存在を感じて、死への恐怖心から呆然として動けなくなった上に、触手が溶けて形がなくなり、最期はシシ神に命を吸われ倒れた。蛇状の触手は、水に溶けてなくなる。
なお、ナゴの守のように呪いを発する事はなく、また死に際に言葉を発したナゴの守とは違い、最期まで言語能力を失ったままであった。
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